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「個人間融資」という言葉をご存知でしょうか。比較的新しいタイプの金融の仕組みになりますが、個人間でお金を貸したり、借りたりを行うというものです。個人が融資をするので「審査」というものがほとんど存在しない場合も多いので、ブラックの人に特に需要があるといえるでしょう。主なやり取りはインターネット上で行います。個人間融資自体はきちんとした会社が運営している場合もあるので、その場合は問題無いのですが、掲示板サイトなどで行われている個人間融資はヤミ金や犯罪者にとっては新しいステージともいえるので、注意が必要です。

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「個人間融資」での被害の例

個人間融資で主に被害が出るのは、2chを代表とした誰でも気軽に何でも書き込めるような掲示板サイトです。また、個人間融資に特化した掲示板もあります。年配の世代なら「ネット上で知り合った、どこの誰かも分からないような人間とお金のやり取りなんかできるわけない!」と思うかもしれませんが、幼いころからインターネットが存在していた若い世代などはネット上もリアルな社会も特にはっきりとした区別がないという場合も多いのです。

一般の人かと思っていたらヤミ金業者だった

これが一番典型的な例かもしれません。借りる側としては、「どこも貸してくれない」、「でもヤミ金は怖いから利用したくない」ということで、わざわざ掲示板の個人間融資を利用しているのですが、ヤミ金が一般の人間を装って書き込みをするのは特に難しいことではありません。ヤミ金側としては親切でいい人を装いながら「高金利」で融資ができればそれでいいのです。返済が滞れば本業のヤミ金のスタイルに戻り、厳しい催促を行うでしょう。軽い気持ちで利用したとしても一通りの個人情報を教えていれば、普通にヤミ金を利用したのと同じ状況です。

また、掲示板上でも「融資保証金詐欺」を行うケースもあるようです。お互いが見ず知らずの個人という特性を活かして「あなたを信用するために1万円だけ先にこちらに振り込んで」といって振り込ませ、それっきりになるというものです。

個人情報を教えてそれっきり

個人間融資をする際には、貸す側としても相手に逃げられるリスクをはらんでいるので、できる限り相手の情報を聞きます。名前や電話番号、住所はもちろん、振込みの場合には口座番号も当然必要です。また、運転免許証やパスポートの写メなども一応欲しいということになります。一通りの個人情報を伝えた後で、音信不通になります。初めから融資する気などさらさらないのです。個人情報というのはヤミ金に限らずあらゆる犯罪に利用される可能性があります。

性的な関係を求められる

女性が「借りたい」側で、男性が「貸してあげる」側だとすれば、起こりえる問題がこれです。通常、個人間融資の「貸す側」のメリットとしては「貸すことによって、金利を得る」という資産運用としての明確な目的があります。無料で登録のための審査も何く、誰でも自由に書き込みができる掲示板で融資するというのはあまりにもリスクが高いのです。何か裏の目的があると考えるべきではないでしょうか。

実際に、こういった個人間融資の手段として、振込みの場合と「実際に会って手渡し」という方法があります。実際に会ったら、お互い一目で好きになり瞬く間に恋に落ちた。というのは個人の自由ですが、「金利と(または金利の代わりに)性的関係」を条件としている場合もありますし、会ったときに突然強要されるかもしれません。

また、話の段階で仮に、借りる(女性)側もそういった条件を受け入れたとします。すると「融資する前にまず写真を送ってくれ」となります。話の流れでつい写真を送ってしまい、結果的に融資はされず、逆にネットで写真をバラまくとして恐喝されるという可能性もあります。

「個人間融資」で被害に遭わないために

掲示板サイトというのは「犯罪の温床」とも言われています。こういったサイトで考えられる被害はなにもヤミ金業者からだけのものではありません。上記の性的な関係の被害のようなことは一般レベルでも起こりえますし、一般人がヤミ金を演じるという可能性もありえます。「ヤミ金以外の安全な選択肢」を選んだつもりでも、想定外のトラブルに巻き込まれる可能性があるということを認識すべきでしょう。

また、そういった特に管理者がやり取りに関与しないサイトでは金利などは金融の知識のない個人同士が自由に決めているので、出資法の上限金利を無視したヤミ金と同等の場合もあれば、銀行のように低金利な場合など均一ではないのも特徴といえます。法的にはさまざまな解釈ができるかもしれませんが、個人間でも出資法の上限金利を超える融資をすれば違法性も考えられるので、そういった点にも注意が必要です。

個人間融資というもの自体がまだ新しいサービスなので、まだ「合法的で安全な方法」が確立できていないのかもしれません。実際に日本で最初の個人間融資のサイトである「maneo」(https://www.maneo.jp/)も個人同士というスタイルから中小企業(借り手)と個人(融資)という方法に切り替えました。それだけ、個人間で融資を行うのは難しいということなのでしょう。

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