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「システム金融」というのは、なんとなく現代的なIT技術を駆使したヤミ金のようにも聞こえますが、そういったものではなく、中小企業をターゲットに「組織的に」利用者を陥れるヤミ金のことを指します。

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「システム金融」の手口

まず、商工ローンなどから得た情報をもとに、FAXやメールなどで勧誘をします。勧誘の時点では「低金利」や「簡単審査で企業を応援」、「即日融資もOK!」などと、一通りの甘い言葉を並べます。そしてそういった勧誘のFAXなどは、必要事項を記入し返送すれば申し込みが済んだりもする非常に手軽なものでもあります。手形や小切手などが担保になりますが、それらもまずはコピーをFAX、追って郵便書留で送らせます。

かなりスピーディーに、そして一度もお互いに会うことなく借り入れができるということで、経営難の中小企業が資金の「一時的なつなぎ」としてついつい利用してしまうのです。

しかし、スピーディーだということはサービス業として優秀ですが、実際の金利は一般の消費者金融などとはかけ離れたものになります。しかし、手形や小切手が担保となっているため会社の倒産を避けるためにはどうにか返済をしなければなりません。そして返済に困ったという時を見計らったころに同じシステム金融の別のグループが新たな融資の勧誘を開始するという流れです。「会社の倒産を避ける」という目的が存在しているために冷静さが失われるということも手伝って、ついついまた別の借り入れをしてしまうのです。

システム金融の返済スパンは1週間や10日ほどの早いサイクルなので、上記のような自転車操業のなかでは会社は数ヶ月もあれば潰れてしまいます。借りた会社が冷静に物事を考える暇もなく、高金利で搾り取るだけ搾り取れば、もうその時点でとっくに元金を超えているので、システム金融の仕事は終了です。やり取りは、電話やFAX、郵便書留、実際会うにしても飲食店で落ち合うなどになるので足が付きにくいのも特徴です。ヤミ金側からすればリスクが少なく実入りのいいビジネスということなのです。

「システム金融」の被害に遭わないために

まず、FAXやダイレクトメールなどで聞いたこともない会社から融資の勧誘がきたという時点で、まともな貸金業者ではないということを認識するべきなのです。しかし、おそらくこういったシステム金融を利用してしまうのは会社が傾きかけた状況で「最後の頼みの綱」に見えてしまうのでしょう。または少し疑ったとしても「信用したい」という自分の気持ちで肯定してしまうのかもしれません。

しかし、システム金融側からすれば会社が結果的に倒産するのは「既定路線」であり、利用者や会社を助けたいという気持ちなど最初から全く無いということを理解する必要があります。

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