カードローン6

金融会社の広告で「おまとめローン」というのを見たことがある方も多いでしょう。

名称から複数あるローンをまとめて1本にするというのは想像できます。しかしクレジットカードの利用や自動車ローン、住宅ローン、家電の分割払いなど、複数のローンを利用している事自体珍しいものではありません。

「おまとめローン」とはどういう状況で利用すべきローンなのでしょうか。

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複数のキャッシングを1本にまとめる

おまとめローンを利用するべき状況というのは、「複数のキャッシングを利用していて返済が苦しい状況」です。

後で詳しく説明しますが、基本的におまとめローン自体、ローン商品全体からすれば、それほど金利が低いものではありません。もともと金利の低い住宅ローンや自動車ローンをおまとめローンにしても意味がないのです。

(参照:ローンの種類について

「おまとめ」することのメリット

おまとめローンを利用すると具体的にどういったメリットがあるのでしょうか。

毎月の返済額を減らすことができる

銀行や消費者金融などからお金を借りると、最低でも返済しなければならない約定返済額というものがあります。

例えば、A社、B社、C社の3社の約定返済額がそれぞれ毎月1万円とすると、合計で3万円になります。

これをおまとめローン1社にまとめて、その約定返済額が2万円なら、1万円分負担が軽くなるということです。

例:

A社 B社 C社
約定返済額 1万円 1万円 1万円
返済額合計 3万円
おまとめ1社
約定返済額 2万円

 

(参照:返済方法の基本的なポイント

金利が低くなる可能性がある

おまとめローンといっても金利はさまざまです。中にはそれほど低金利ではないものもあります。

しかし、貸金業法で借入額に応じて、金利の上限が決まっています。複数社から少額を借り入れている状況よりも、1社から高額な借り入れをしたほうが法的な意味で金利が下がる可能性があります。

■貸金業法における金利の上限

・10万円未満の融資で実質年率20%
・10万円~100万円未満では実質年率18%
・100万円以上で実質年率15%

例:

 

A社 B社 C社
借入額 40万円 40万円 40万円
金利 18% 18% 18%
おまとめ1社
借入額 120万円
金利 15%

 

 

上の表のように、仮に利用するおまとめローンが貸金業法の上限ギリギリでの融資だったとしても、借入額が100万円以上になれば金利は15%以上になることはありません。

消費者金融などでは利用限度額で金利の上限を決める場合が多いので、仮に返済を続けていき、借入額が100万円を下回っても金利(例えば15%)は維持されたままになります。

(参照:貸金業法ってなに?

「おまとめ」することのデメリット

おまとめローンにはデメリットもあります。

利息の総額が増える可能性も

月々の返済額が減れば、たとえ金利が下がったとしても、返済期間が伸びる可能性もあります。

つまり、「返済期間が長くなる→利息負担の総額が大きくなる」というデメリットもありえるということです。

例:

100万円借入の場合
金利 18% 15%
月々の返済額 30,000円 20,000円
返済回数 47回 79回
利息総額 395,992円 579,052円

 

上の表は100万円借りている場合の比較になります。おまとめをして、金利が3%下がったとしても、返済額が1万円減ることによって、返済期間は倍近くなり、利息の総額は約20万円も上回ってしまいます。

しかし、これをデメリットと捉えるか、それとも「毎月の負担が軽くなるからメリット」と捉えるかは各利用者の考え方や状況によるかもしれません。

利息の総額を減らしたいということであれば、毎月の返済額を極力下げずに、金利の低いおまとめローンに乗り換えるという方法になります。

いずれにしても、ある程度シミュレーションしてからおまとめローンを利用しないと、想定外の結果になることもあるということです。

(参照:借入れしたら利息はいくら?金利と返済額で利息の総額は決まる

借金をまとめるなら「おまとめローン」がベスト?

実は、「おまとめローン」という商品を扱っているのは多くが消費者金融で、銀行では東京スター銀行以外ではあまり見られません。

消費者金融でもおまとめなら総量規制対象外

通常の消費者金融系カードローンは、年収の3分の1以上融資することはできません。

しかし、「借り換え」、「おまとめ」といった目的での融資の場合、例外的に総量規制の対象にならないのです。

そこで、おまとめローンは商品名を分けて運営しているというわけです。

逆に言えば、銀行系カードローンはもともと総量規制対象外なので、おまとめローンという名称にしなくても、おまとめローンとして利用することもできるのです。

(参照:総量規制対象外とは

銀行系カードローンはおまとめとしても利用できる

複数のローンをまとめたいという場合は、いわゆる「おまとめローン」だけではなく、一般向けの銀行系カードローンも合わせて検討すべきかもしれません。

総量規制の対象外なので、大きな金額でも十分まとめられる可能性はありますし、なによりも金利の低さが魅力です。

(参照:総量規制対象外の審査は厳しい?

では、大手消費者金融や銀行が扱っているおまとめローンと通常の銀行系カードローンを比較してみましょう。

 

ローン名 金利 最大限度額 その他条件

東京スター銀行

スターワンバンクローン(おまとめローン)

5.8%~14.8% 1,000万円 ・利用限度額以内で追加の借入が可能

・銀行、クレジットカードのショッピング等もおまとめ対象

アコム(貸金業法に基づく借換え専用ローン) 7.7%~18.0% 300万円 ・返済専用(追加の借入は不可)

・おまとめ対象は貸金業者からの借入のみ(銀行、クレジットカードのショッピング等は対象外)

プロミス(貸金業法に基づく おまとめローン) 6.3%~17.8% 300万円 ・返済専用(追加の借入は不可)

・おまとめ対象は貸金業者からの借入のみ(銀行、クレジットカードのショッピング等は対象外)

アイフル(おまとめMAX) 12.0%~15.0% 500万円 ・返済専用(追加の借入は不可)

・銀行、クレジットカードのショッピング等もおまとめ対象

・アイフルを利用中、または利用したことがある方が対象

アイフル(かりかえMAX) 12.0%~17.5% 500万円 ・返済専用(追加の借入は不可)

・銀行、クレジットカードのショッピング等もおまとめ対象

・アイフルの利用が初めての方が対象

オリックスVIPフリーローン 3.0%~14.5% 800万円 ・年収400万円以上の方

・返済専用(追加の借入は不可)

・銀行、クレジットカードのショッピング等もおまとめ対象

三菱東京UFJ銀行バンクイック 4.6%~14.6% 500万円
みずほ銀行カードローン 4.0%~14.0% 1,000万円
三井住友カードローン 4.0%~14.5% 800万円
新生銀行レイク 4.5%~18.0% 500万円
イオン銀行カードローンBIG 3.8%~13.8% 800万円
楽天銀行スーパーローン 4.9%~14.5% 500万円
セブン銀行カードローン 15.0% 50万円
オリックス銀行カードローン 3.0%~17.8% 800万円
じぶん銀行じぶんローン 2.4%~17.5% 800万円
住信SBIネット銀行

Mr.カードローン

(プレミアムコース)

2.49%~7.99% 1,000万円
住信SBIネット銀行

Mr.カードローン

(スタンダードコース)

 8.99%~14.79%  300万円

 

上記の表をご覧頂ければ、おまとめローンよりも一般の銀行系カードローンの方が金利が低い場合もあるということがお分かりいただけると思います。

複数のキャッシングを1本にまとめれば、毎月の返済額は多少なりとも低くなる場合が多いでしょう。あとは金利の低さがポイントになるので、審査は厳しめになりますが、銀行系カードローンもおまとめローンの利用としておすすめです。

(参照:本当に低金利?カードローンの金利の見方

追加で借り入れできるかなど条件の違いに注意

消費者金融系のおまとめローンでは、追加の借入ができない「返済専用」のものが多いので、利用条件も含めて銀行系カードローンと比較検討すべきです。

また、おまとめローンでも、銀行からのキャッシングや、クレジットカードのショッピングのリボ払いなどはおまとめ対象外という場合もあります。

対して、銀行系カードローンは事業性資金以外は使途自由という場合がほとんどです。基本的にどのローンでもまとめることが可能です。

おまとめローンが利用できなかったら

・複数の借入れを1本にまとめても返済が苦しい
・おまとめローンの審査に通過できない

という場合もあるかもしれません。

おまとめする金額が高額になれば、それなりに約定返済額(最少返済額)も大きな金額になり、毎月の返済の負担をあまり減らせない可能性もあります。

また、もともとある程度借り入れがある状態ですので、一般のカードローンに新規で申し込むよりも審査は厳しいものになる可能性が高いです。

おまとめローンがダメだとして、次の選択肢としては債務整理ということになるでしょう。法に則って、返済の負担を減らしたり、自己破産などをするという方法です。

おまとめローンならブラックにはならない

おまとめローンと債務整理の一番大きな違いとしては、信用情報機関でブラックになるかどうかという点です。

複数の借入れを1本にまとめたことによって、信用情報機関で事故扱いにはなりません。まとめた後にきちんと返済さえしていれば、別のローンを新たに利用することも可能です。

しかし、債務整理はブラックになるので5年~10年、ローンの利用ができなくなる可能性があります。その辺も踏まえて検討するべきでしょう。

(参照:債務整理とは
(参照:ブラックって何?意外な理由にも要注意

まとめ

おまとめローンは返済に困ったときの対処法の一つです。状況によっては必ずしも解決策になるとは限りませんし、おまとめローンにもいろいろあるので、ある程度選ぶ必要があります。

今の自分にとっておまとめローンが最適な手段かどうか、利用したらどういった返済プランになるのか、まずは実際に銀行や消費者金融に相談してみてはいかがでしょうか。

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