c00c9820a2afa1c68a7ba8bb6042b1f4_s

法人が事業性資金のためにお金を借りたい場合、銀行や消費者金融のビジネスローンを利用するのも1つの方法です。

ビジネスローンといっても融資の金額や種類も幅広いですが、中にはATMからカードを使って気軽に借入れができるカードローンタイプのものあります。

今回は法人向けのカードローンについて説明していきます。

(参照:即日審査できる?金利は?事業者向けのビジネスローンとは

スポンサーリンク

法人向けカードローンとは

対象となる法人とは

法人といっても、規模や種類もいろいろありますが、法人向けカードローンの主な対象は中小企業です。中小企業の資金繰りや運転資金を目的とした借り入れできるというものです。

基本的に法人の代表者が持つカードです。

「大企業が申込み、多くの社員にカードを持たせる」といったものを想像した方もいるかもしれませんが、そういった利用法ではありません。

そういった利用法をするのは「法人カード」と呼ばれるもので、クレジットカードの法人向けのもので、キャッシングはできません。全くの別物です。

(参照:カードローンとクレジットカード

一般のカードローンとの違い

テレビコマーシャルでお馴染みの一般向け(個人向け)カードローンと法人向けカードローンの違いが以下になります。

連帯保証人が必要な場合もある

一般のカードローンで連帯保証人が必要になるケースはほとんどありません。

法人向けカードローンの場合、連帯保証人が必要になるものが多いです。しかし、その場合でも連帯保証人になるのは代表者です。

法人としての契約になりますが、代表者個人の借り入れに限りなく近いものになるということです。

一般的によく話題になる連帯保証人のように第三者が借金の肩代わりをするようなことにはなりません。

(参照:カードローンを申込む時に保証人は必要?

総量規制の対象にならない

消費者金融や信販会社の一般向けカードローンは年収の3分の1までしか融資できない総量規制の対象になります。

しかし、事業性資金目的の法人向けカードローンであれば、総量規制対象外になります。つまり、融資できる金額は銀行もノンバンクも法的な上限はないということです。

ただし、一部の法人向けカードローンでは「法人」ではなく、「法人の代表者」としての申込みになり、総量規制の対象となる場合もあります。

総量規制以上の借り入れを期待していた場合には注意が必要です。

総量規制対象となる法人向けカードローン例:
ORIX CLUB CARD

(参照:総量規制対象外とは

使途は原則的に事業性資金のみ

一般の銀行系カードローンの場合、使い道は自由ですが、原則「事業性資金以外」になります。

一般の消費者金融系カードローンであればそういった制約はなく、プライベートと事業性資金の両方に利用できます(ただし、総量規制の対象)。

これに対して法人向けカードローンは原則的に「事業性資金のみの利用」としている場合が多いです。しかし、ATMから現金をキャッシングするので、実際何に利用しているか確認されることはありません。

カードローン全般にいえますが、使途(使い道)の条件というのは実際あってないようなものです。

業歴が短いと申込み対象にならない場合も

一般のカードローンの場合、勤続何年以上で申し込みできるかというのは明確にしていません。

一方、法人向けカードローンの場合、例えば「営業年数1年以上」といったような条件を設けている場合が多いのです。業歴が短いようなら注目すべき点です。

申込み時に必要な書類が違う

一般のカードローンの場合、少額の利用であれば本人確認書だけで申込み、契約ができます。

法人向けカードローンの場合、金融会社にもよりますが、利用額にかかわらず以下のような書類の提出が必要になる場合があります。

・決算書(1期~3期分)
・登記事項証明書
・代表者の年収が確認できる書類
・代表者の本人確認書

一般向けカードローンに比べれば、申込みはやや面倒といえます。

(参照:審査申込みに必要な書類

金利や利用限度額は?

上記のように細かい点で一般向けのカードローンと異なる部分がありますが、金利や最大利用限度額など基本的な部分に大きな差がない場合が多いです。

つまり、法人向けだからといって、特に金利面でのメリットはないということです。

(参照:本当に低金利?カードローンの金利の見方

個人事業主・フリーランスの場合は?

法人向けカードローンは法人に限らず個人事業主やフリーランスの方も対象となっている場合が多いです。

逆に消費者金融のビジネスローンなどでは個人事業主のみを対象としていて、法人は対象外というケースも多いです。例えば以下の2社がそうです。

アコム「ビジネスサポートカードローン」

対象:業歴1年以上の個人事業主
使途:自由

プロミス「自営者カードローン」

対象:自営業者
使途:生計費および事業費

カードローンの場合、個人事業者の方が法人よりも選択肢が広いといえます。

(参照:フリーランスだけど審査を通過できる?

法人向けカードローンの審査内容

法人も個人同様、カードローン申込みの際には審査があります。内容は若干異なります。

法人の審査で重視される主なポイント

・業歴
・利益が出ているか
・債務超過でないか
・税金の未納がないか

業歴は長いほうが有利ですが、申込み条件として「2年以上」などとうたっている場合が多いので、最低限それをクリアする必要があります。

黒字決済であれば審査は有利、赤字なら厳しいということになりますが、赤字ならNGとも言い切れません。審査は総合的な判断になります。

法人も信用情報機関に登録される

法人の場合も個人と同じようにローンなどを利用すれば、法人名義で信用情報機関に情報が登録されます。

法人としてビジネスローンなどを過去に利用したことがあれば、新規申込み時に記録が参照され審査に影響します。

代表者の個人信用情報もチェックされる

法人名義と同時に代表者個人の信用情報もチェックされます。当然、債務整理などをしてブラックの状態であれば、審査はかなり厳しくなります。

企業信用調査会社もチェックされる

個人であれば、CIC、KSC、JICCなどの個人信用情報機関のチェックで済みます。

法人の場合、帝国データバンク(TDB)と東京商工リサーチ(TSR)といった企業信用調査を行っている会社の情報も審査の判断材料にされます。

(参照:審査を決定付ける信用情報機関とは?ローンの利用記録はいつまで残る?

審査の時間は?

法人の場合、個人向けのカードローンよりも確認する内容も多いので、審査もより時間がかかると思ったほうがいいでしょう。

実際「審査最短30分!」といった一般のカードローンホームページでよく見るセリフは法人向けカードローンではほとんど見かけません。

しかし、審査のスピードということなら銀行よりもノンバンクの方が期待できます。その点は一般のカードローンと同様です。

実際の審査時間はケースバイケースになるので、一概にはいえませんが、ホームページ上の記載で判断するなら以下の会社が早そうです。

ORIX CLUB CARD:「最短60分の審査が可能」
オーナーズセレクトカード:「お申し込み当日のご融資も可能」
アイフル「事業サポートプラン」:「当日融資も可能です」

即日の借入れは可能?

審査次第にはなりますが、上記の3社のようなスピーディーな対応をしてくれる会社であれば、即日借入れできる可能性はあります。

ORIX CLUB CARDも審査回答が出た後、Web上で契約までできるので、カードが届く前に即日に口座へ入金してもらうことが可能です。

急ぎの場合はそういった会社に申し込むべきですが、あくまでも最短でそういった流れになるということで、2~3日かかる場合もあります。

なるべく申込み自体を早めにするのがベストです。

(参照:審査から借り入れまでかかる時間は最短どれくらい

銀行?ノンバンク?それぞれのおすすめ

地方銀行や一部の銀行に限られる

法人向けカードローンでもノンバンク系より銀行系の方が低金利です。優先順位としては必然的に上になるでしょう。

すでに預金などで利用しているメガバンクや楽天銀行、セブン銀行といったメジャーな銀行で法人向けカードローンを利用できれば理想的です。

しかし、残念ながら法人向けのローン、法人向けローン商品はあっても、法人向けのカードローンを扱っている銀行は意外と少ないです。

銀行系で法人向けカードローンとなると地方銀行や一部の銀行に限られます。

すでに取引のある地方銀行でカードローンを扱っていればベストですが、全国から利用できるおすすめは以下の銀行です。

東京スター銀行「スタービジネスカードローン」

「おまとめローン」でおなじみの東京スター銀行の法人向けカードローンです。

ノンバンク系カードローンより低金利なのはもちろん、連帯保証人不要(オリックス・クレジット株式会社が保証)というのが特徴です。

業歴1年以上で申し込みできるので、ハードルの低さも魅力です。

suta-bizinejo
(参照:東京スター銀行

(参照:東京スター銀行のおまとめローン「スターワンバンクローン」

種類 対象 対象地域 使途
銀行系 法人・個人事業主 全国 事業性資金
金利(実質年率) 対象業歴 担保 ATM
6.5%~14.5% 1年以上 不要 全国の提携ATM
限度額(最大) 対象年齢 保証人 申込み
500万円 20歳~65歳 不要 インターネット・FAX

イービジネスダイレクト(スルガ銀行)「イービジネスダイレクトカード」

スルガ銀行は事業性取引に特化したネットバンク支店「「イービジネスダイレクト支店」があり、ほかの銀行よりも法人や個人事業主が利用できるサービスが豊富です。

カードローンも複数種類があり、状況に合わせて最適なものを選ぶことができるのが魅力です。

その中で比較的スタンダードなカードローンが「イービジネスダイレクトカード」です。

reajk
(参照:イービジネスダイレクト(スルガ銀行)

(参照:静岡を拠点としたスルガ銀行系カードローン「ダイレクトワン」

種類 対象 対象地域 使途
銀行系 法人・個人事業主 全国 事業性資金
金利(実質年率) 対象業歴 担保 ATM
12.0%~14.9% 2年以上 不要 全国の提携ATM
限度額(最大) 対象年齢 保証人 申込み
300万円 20歳~65歳 連帯保証人(法人) 郵送

成約率の高さとスピードならノンバンク系

法人向けとはいえ、ノンバンクの場合、一般の消費者金融レベルの金利になります。利息の負担が気になるところですが、「確実に借りたい」、「急いでいる」という状況では頼りになります。

ノンバンク系でも比較的メジャーな大手消費者金融が利用できればと思うかもしれませんが、コマーシャルでおなじみの会社は以下のような対応です。

・アコム:個人事業主向けカードローンはある(法人は対象外)
・プロミス:個人事業主向けカードローンはある(法人は対象外)
・モビット:個人向けのみ
・アイフル:個人事業主・法人向けカードローンがある

カードローンで法人向けという選択肢は意外と少ないのです。

ノンバンクの法人向けカードローンでおすすめは以下になります。

ORIX CLUB CARD

審査のスピード、融資までの早さが魅力なのはORIX CLUB CARDです。

法人向けカードローンでありながら使途が自由というのがうれしい点です。

オリックス銀行のカードローンと勘違いされる方もたまにいますが、オリックス・クレジットという消費者金融が発行しています。オリックス銀行には法人向けカードローンはありません。

法人代表者個人名義での申込みになり、総量規制の対象になります。できるだけ大きな金額を借りたいという方には向かないかもしれません。

ちなみに、個人事業主の場合は総量規制対象外になります。

kozinngiztu
(参照:オリックス・クレジット

(参照:金利の低さに期待「ORIXCLUBCARD」

種類 対象 対象地域 使途
消費者金融系 法人代表者・個人事業主 全国 自由
金利(実質年率) 対象業歴 担保 ATM
6.0%~17.8% 不要 全国の提携ATM
限度額(最大) 対象年齢 保証人 申込み
500万円 20歳~69歳 不要 インターネット

ビジネクスト「カードローン」

ビジネクストはアイフルグループの事業資金融資専門の会社です。スピーディーな対応が期待できるので、急ぎの場合にもおすすめの会社です。

初回は500万円までになりますが、最大1000万円 までの高額な限度額も魅力です。

bizinesuneku
(参照:ビジネクスト

(参照:ビジネスローン専門会社が運営するビジネクスト)

種類 対象 対象地域 使途
ノンバンク系 法人・個人事業主 全国 事業性資金
金利(実質年率) 対象業歴 担保 ATM
8.0%~18.0% 2年以上 不要 全国の提携ATM
限度額(最大) 対象年齢 保証人 申込み
1000万円 20歳~69歳 連帯保証人(法人) インターネット・FAX

アイフル「事業サポートプラン」

大手消費者金融の中で唯一法人向けカードローンを扱っているのがアイフルです。一般向けカードローンと同程度の金利ですが、スピードと安心感が魅力です。

aihuruahuh
(参照:アイフル

(参照:豊富な返済方式が魅力アイフル「事業サポートプラン」

種類 対象 対象地域 使途
消費者金融系 法人・個人事業主 全国 事業性資金
金利(実質年率) 対象業歴 担保 ATM
12.775%~18.0% 2年以上 不要 全国の提携ATM
限度額(最大) 対象年齢 保証人 申込み
300万円 連帯保証人(法人) インターネット・電話

法人向けカードローンのメリット・デメリットまとめ

では最後に法人向けカードローンのメリットとデメリットをまとめてみます。

メリット

・総量規制対象外で借りられる(例外はあり)
・公的融資よりも申込みから融資までがスピーディー
・公的融資よりも提出する書類が少ないなど、申込みが簡単
・代表者以外の保証人は不要
・担保も不要
・審査がそれほど厳しくない(特にノンバンク系)
・ATMからキャッシングできるので、使途も限定されない

デメリット

・一般的なローンや公的融資などに比べて金利が高い
・担保不要ということもあり、利用できる金額が小さい
・業歴が条件になっている場合が多く、開業資金には利用できない場合が多い

メリットもデメリットも一般向けのカードローンと多くの部分で共通しています。

特に金利が一般向けカードローンと同じレベルというのが最大のデメリットでしょう。

メリットである総量規制の対象外ということも、使い過ぎということを考えればデメリットにもなりえます。年収の3分の1以上借りられるからです。

事業資金の場合、プライベート利用よりも多く利用してしまう可能性も少なくありません。より計画的な利用に注意を払う必要があります。

スポンサーリンク