butako 550

カードローンを申し込む際には、まずそのホームページに行って、利用条件などのメリットを確認したうえで申し込むという方が多いのではないでしょうか。

しかし、カードローンはあくまでも銀行や消費者金融の「商品」ですので、メリットについての説明はあっても、わざわざデメリットについての話は基本的にしないものです。

利用者がカードローンをより安全に利用していく上では、むしろデメリットの方が重要といえます。

カードローンのデメリットとその注意点についてみていきましょう。

スポンサーリンク

カードローンの5つのデメリット

①ついつい追加で借りてしまう
②残高が減りにくい返済方式
③他のローンに比べれば高金利
④希望の金額を借りられるとは限らない
⑤海外では利用できない

①ついつい追加で借りてしまう

カードさえ持っていれば曜日や時間を問わず、利用限度額内でいつでも気軽にATMからお金を引き出すことができるのがカードローンです。

これはカードローンの最大の特徴でもあり、メリットでもあるのですが、他の一般的なローンでは目的に応じた金額を借りた後は基本的に返済するだけです。
面倒ですが、追加でお金を借りたい場合は再度の申し込みが必要になります。

カードローンの場合は最初に利用限度額の枠内ぎりぎりまで借りたとしても、毎月返済していけば再度利用できる枠が増えていきます。

つまり、毎月返済をしつつも、ついつい追加で借入れてしまうので、完済できずに「常に借りている」という状態になりがちなのです。

お金を借りている間は利息が発生しますので、長期的な利用になれば負担がどんどん大きくなる可能性があります。

(参照:借入したら実際いくらなの?金利の仕組み

②残高が減りにくい返済方式

どのカードローンも返済方式は同じではありませんが、多くのカードローンが採用しているのが「残高スライド元利定額リボルビング方式」と呼ばれるものです。

長い名前なので分かりづらいかもしれませんが、借りている金額の大きさに応じて返済額が決まるというもので、クレカと同じリボ払いの一種です。

例えば、20万円を借りている状態であれば6千円が返済額、10万円追加で借り入れ残高が30万円になれば返済額が9千円にアップ、返済し続け、借り入れ残高が20万円まで戻ればまた6千円になる、といった具合に返済額が借り入れ残高の増減に応じて変動するというものです。

この返済額に元金と利息が含まれているので、たとえば6千円の返済額の中にいくら元金に充当されているのか見えにくく、返済予定が立てにくいという欠点もあります。

残高スライド元利定額リボルビング方式の一例

7e033bd957bae502de567ee6e1eab6c3(引用サイト:http://shinseifinancial.co.jp/repayment/selection.asp

カードローンの返済は定められた最低金額よりも多く返すことができるので、完済するためにはできるだけ月々の返済を多めにしていくということが重要になってきます。
しかし、現実的に「6千円返してくれればいいですよ」と言われているのに、4千円上乗せして1万円を返すというのはなかなかできないものです。

(参照:繰り上げ返済のメリット

残高スライド元利定額リボルビング方式はできるだけ少ない金額を返済していきたいという方には良いシステムですが、借り入れ残高が減りにくく、返済期間が長期的になってしまうのが特徴です。
さらに「追加で借りやすい」というカードローンの特徴と合わされば、借り入れ残高はむしろ少しずつ増えていってしまう可能性が高いのです。

(参照:リボルビング払いのメリットとデメリット

③他のローンに比べれば高金利

カードローンは申し込みから利用までスピーディーですし、ATMから気軽に借り入れができるというメリットがある反面、他の目的別のローンに比べれば高い金利の設定になっています。

例えば、メガバンクの三菱東京UFJ銀行では、カードローンの「バンクイック」の他にもさまざまなローンを取り扱っています。
それぞれのローンの金利と最大利用額を見てみましょう。

三菱東京UFJ銀行の各ローン商品の金利と最大利用額

 ローンの種類 金利(実質年率) 利用最大
住宅ローン 0.75%~3.10% 1億円
教育ローン 2.75% 1,000万円
マイカーローン 2.98% 1,000万円
リフォームローン 1.99%~2.875% 1,000万円
多目的ローン 5.48% 300万円
バンクイック 4.6%~14.6% 500万円

※2015年7月現在。おおよその比較のための表であり、利用条件等によって金利は異なります。
詳細は三菱東京UFJ銀行の公式サイト(http://www.bk.mufg.jp/)をご参照ください。

他の三菱東京UFJ銀行が扱っているローンの金利が全て1ケタなのに対し、バンクイックの最大金利は14.6%です。

最小金利は4.6%となっていますが「400万円超500万円以下の利用限度額=4.6%~6.1%」という設定なので、現実的にカードローンでそこまでの金額を利用できる人も少ないでしょう。

30a19013d8b8937089f969b11d77233c

(引用サイト:http://www.bk.mufg.jp/cdocs/list_j/kinri/loan_kinri.htm#banq

例えば、車を購入するという場合にマイカーローンを利用せず、あえてローン使途自由のバンクイックを利用するというのは金利の面を考えればかなりナンセンスということです。

「銀行系カードローンは低金利」とはよく言いますが、それでもローン商品全体からすればカードローンは高金利の部類なのです。

(参照:ローンの種類について

④希望の金額を借りられるとは限らない

各カードローンのホームページを見れば「利用最大500万円」といった記載があります。
しかしそういった最大利用限度額の金額をあてにして申し込みをしても、実際の利用限度額は審査の過程で決まるので、申し込んでみるまではいくら借りることができるか分かりません。

消費者金融系カードローンや信販系カードローンの場合「総量規制」という年収の3分の1までしか利用できないという規制があります。
総量規制対象外の銀行系カードローンでも同じくらいの額が目安となりますので、実際に最初に利用できる限度額は30万円~50万円程度の場合が多いのです。

(参照:総量規制対象外とは

例えば、利用目的が決まっていている場合は、目的別のローンを利用したほうが高額な金額を借りられる可能性が高いですし、金利の面でもお得なのです。

⑤海外では利用できない

最後はクレジットカードとの比較になりますが、クレジットカードのキャッシング機能もカードローンとほとんど利用方法は同じですが、多くの場合、海外でもキャッシングできます。

カードローンは、国内での利用であればクレジットカードのキャッシングよりも有利な面も多いのですが、VisaやMasterCardといった国際ブランドが付いていないので、海外のATMでは利用することができません。

もちろん、レジでカードを渡して支払うショッピング機能もカードローンにはありません。
外観的にはかなり似ているカードではありますが、基本的な部分で違うということです。

出張や旅行などで、海外でもキャッシングしたいという方はクレジットカードも持っておいたほうがよいでしょう。

(参照:カードローンとクレジットカード

銀行カードローンごとのデメリット

カードローン全体的なデメリットを説明してきましたが、カードローンごとに利用条件が違うので、他と比較をすればそれぞれにデメリットはあるものです。

人気の高い以下の3つの銀行系カードローンを例にデメリットをみてみましょう。

①三菱東京UFJ銀行バンクイックのデメリット

  • 通常の銀行窓口で申し込み対応していない(店舗内では「テレビ窓口」という無人契約機のみ)
  • 三菱東京UFJの預金口座がないと振込みでの借り入れができない(ATMのみ利用可)
  • 最小返済額が2,000円から(限度額200万円以下の場合)と低めの設定。追加返済をしないと完済まで長期になる可能性が高い

②楽天銀行スーパーローンのデメリット

  • 申し込みはインターネットからのみしか対応していない
  • 土日に審査回答が出ない
  • 審査に掛かる時間が「通常、当日~2日」としており、スピーディーとは言えない
  • 申し込み上限年齢が62歳以下と他と比べて上限が低い
  • ネット銀行なので有人の窓口が無い
  • 年金収入のみの方は利用できない
  • 借り入れは1万円単位(電話で依頼の場合のみ千円単位が可能)

③住信SBIネット銀行Mr.カードローンのデメリット

  • 低金利の「プレミアムコース」と平均的な金利の「スタンダードコース」の2種類あり、どちらが利用できるか審査結果の後にならないと分からない
  • 住信SBI銀行の口座が必要で、口座開設だけで1週間~10日必要
  • 申し込みはインターネットからのみしか対応していない
  • ネット銀行なので有人の窓口が無い
  • 学生、専業主婦、年金収入のみの方は申し込みできない。

上記3つのカードローンは、それぞれでメリットも多いのですが、あえてデメリットに着目することで、自分にとって利用しやすいかどうかがよく分かると思います。

まとめ

カードローンの利用で最悪の状態は「返済が苦しい」、「返済ができない」といったことではないでしょうか。

そういった事になってしまう要因として「①ついつい追加で借りてしまう」、「②残高が減りにくい返済方式」、「③他のローンに比べれば高金利」といったカードローン特有のデメリットがあげられます。

カードローンはまず最初の申込みの際にはメリットで選ぶとは思いますが、いざ利用を開始した後はデメリットの方にも目を向けるべきでしょう。
利用条件的にそれほど満足できないカードローンを契約することになったとしてもデメリットさえ理解していれば上手に使いこなすことができるのです。

デメリットを避ける最大のポイントとしては「借りたらなるべく早めに完済する」ということでしょうか。
カードローン会社にとってはメリットが少なくなりますが、利用者本人にとってはそれさえ気をつけていればカードローンは生活に役立つ便利なものなのです。

スポンサーリンク