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「老後のためにも貯金は必要!」と、よく耳にしますが、実際に世間の人はどのくらい貯金をしてるのでしょうか?

お金の話はデリケートな部分ですので、親しい友人や会社の同僚など身近な人にも聞きにくいものです。

今回、平均的な貯金額がいくらくらいなのか、金融広報中央委員会という団体が調査したアンケート結果を参考にしながら説明していきます。

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20代、30代、40代(一人暮らし)で貯金はこれだけ違う!

まずは、世代別の貯金額を説明します。

今回の調査は以下の様な条件です。
・全国2,500世帯
・20歳以上70歳未満の一人暮らしの方
・2015年の調査

貯金をしていない人も含む貯金額平均

 

平均貯金額
20代 141万円
30代 448万円
40代 901万円
50代 1088万円
60代 1620万円

上記は貯金がゼロの人も含めた世代別の貯金の平均額です。

年齢が高くなるにつれ、貯金額は増えています。
お仕事を開始して間もない20代に比べて、それなりに安定してくる30代では貯金額も3倍以上開きます。

結果的に50代になれば1千万円を突破します。

貯金がゼロの人はどれくらい?

 

金融資産非保有
20代 62.6%
30代 45.3%
40代 44.9%
50代 43.5%
60代 34.9%
全体 47.6%

上記は各世代の貯金がゼロの人の割合です。

20代の場合、約60%もの方が貯金ゼロですし、全体でも約半数が貯金なしです

この調査では、2500単身世帯のうち、202世帯が「収入がない」としています。そのため、貯金をしている勤労者の方にとって、貯金ゼロの方も含めた平均はあまり参考にならないかもしれません。

貯金ゼロの方を除いた貯金の平均額

では、貯金がある人だけのデータを見てみましょう。

金融資産保有世帯の

平均貯金額

20代 379万円
30代 825万円
40代 1646万円
50代 1941万円
60代 2494万円

30代で800万円以上、40代で1600万円以上となっています。

おそらくこれを見た殆どの方が、「みんなそんなに貯めこんでるの?!」と思うのではないでしょうか?

実は、貯金額の平均をみてもあまり現実的な参考にはなりません。

なぜかというと、極端に貯金がある方が平均を押し上げてしまっているからです。

平均値よりも参考にすべきなのが「中央値」です。

中央値とは

中央値とは、調査対象の貯金額を金額順に並べた場合に、その真ん中にくる値です。

例えば、調査対象のほとんどの方の貯金額が数十万円~数百万円だったとしても、たった1人でも10億円の貯金があれば平均が跳ね上がってしまいます。

そういった少数派の値に影響されにくいのが中央値で、単純計算した平均額よりも現実的な平均額と考えることができます。

各世代で貯金ゼロの方を除いた貯金額中央値

金融資産保有世帯(単身者)の貯金額中央値
20代 180万円
30代 500万円
40代 620万円
50代 965万円
60代 1200万円

 

上記が、実際に貯金をしている方(貯金ゼロの方を除く)の中央値です。

「平均」の金額より約半分くらいになっています。

中央値の結果を「世代別の貯金額平均」と考えていいでしょう。

中央値、平均いずれにしても、貯金がゼロの方や借金でマイナスの方からすれば、大きな格差といえるかもしれません。

20代・30代夫婦の貯金額は?

では次に一人暮らしではなく、2人以上の世帯での貯金額を見ていきましょう。

一人暮らしの場合と同様に、金融広報中央委員会のアンケート結果を参考にしながら世帯主の世代別に説明していきます。

調査の条件は以下になります。
・全国3,474世帯
・20歳以上の世帯
・2015年の調査
・一人だけが就業、就業者なし、共働きなどが混在
・夫婦二人のみ、子供がいる、親と同居などが混在

世代別の貯金ゼロの方を除いた貯金額中央値

今回は始めから貯金が無い世帯を除いた中央値を見てみましょう。

金融資産保有世帯(2人以上)の貯金額中央値
20代 239万円
30代 405万円
40代 600万円
50代 1100万円
60代 1500万円
70代以上 1300万円

2人以上の世帯なので、ひとりあたりに換算すれば、一人暮らしのほうが貯蓄が多いことになります。

子供がいれば養育費にお金がかかりますし、2人以上の世帯の場合、住宅の費用などにもお金はかかるでしょう。

ちなみに今回の調査データの持ち家率は、以下になります。

一人暮らしの調査対象:持家642世帯、非持ち家1,858世帯=持ち家率25%
2人以上の世帯の調査対象:持家2,541世帯、非持ち家889世帯=持ち家率74%

家族を持てばいろいろお金が必要になるので、そういった意味でも一人暮らしのうちにできるだけ貯金しておくべきです。

業種別の貯金額は?

仕事の種類によって貯金額に差はあるのか?気になるところです。

今回の調査では業種別のデータもあるので、見ていきいましょう。

業種別貯金額ランキング!

貯金がゼロの方を除いた、業種別の貯金額ランキングをご紹介します!

一人暮らし世帯の業種別貯金額ランキング

 

業種 中央値 貯金額平均
公務、教育、電気水道業 800万円 1575万円
製造業 625万円 1394万円
農林漁鉱業 500万円 1421万円
その他サービス業 500万円 1405万円
卸売業、小売業 500万円 1379万円
運輸業、郵便業 451万円 1085万円
医療、福祉 434万円 867万円
宿泊業、飲食サービス業 350万円 1225万円
建設業 310万円 640万円

中央値での貯金額が多い順に並べてみました。

トップが「公務、教育、電気水道業」で、最下位の「建設業」の2倍以上の差があります。

「公務員が最も堅実な仕事」とはいいますが、貯金額を見れば明らかです。

2人以上の世帯の業種別貯金額ランキング

 

業種 中央値 貯金額平均
農林漁鉱業 1000万円 2315万円
公務、教育、電気水道業 959万円 1822万円
製造業 895万円 1487万円
その他サービス業 850万円 1850万円
卸売業、小売業 800万円 1728万円
宿泊業、飲食サービス業 750万円 1357万円
運輸業、郵便業 700万円 1456万円
建設業 650万円 1248万円
医療、福祉 584万円 1325万円

2人以上の世帯になると農林漁鉱業がトップになっています。

農林漁鉱業の世帯の貯金額の内訳を見ると、実に3000万円以上が20%もいます。

ただし農林漁鉱業の場合、個人事業主の場合が多く、事業性資金も貯金としてカウントされている可能性があります。

いずれにしても、「公務、教育、電気水道業」は上位に位置しています。

地域別の貯金額は?

金融広報中央委員会の貯金額の調査は地域別にもなっているので、地域ごとでどれだけ貯金額に違いがあるかも分かります。

地域別貯金額ランキング!

貯金がゼロの方を除いた、地域別の貯金額ランキングが以下になります!

一人暮らし世帯の地域別貯金額ランキング

地域 中央値 貯金額平均
東北 1000万円 1481万円
北陸 800万円 1399万円
中部 640万円 1632万円
関東 600万円 1608万円
中国 525万円 1831万円
近畿 500万円 1578万円
北海道 500万円 1146万円
四国 500万円 1125万円
九州 350万円 791万円

貯金額の中央値が高い順に並べてみました。

なんとなく関東地方がトップかと思いきや、そうでもありません。

トップ3は東北、北陸、中部地方になります。

やはり、首都圏などは住宅費は高額ですし、娯楽も多いので仮に収入が多くても貯金は難しいのでしょうか。

住んでいる地域によってライフスタイルも異なるので、そういったものも貯金額に影響するのは間違いなさそうです。

2人以上の世帯の地域別貯金額ランキング

地域 中央値 貯金額平均
中国 1126万円 2195万円
中部 1115万円 2014万円
近畿 1100万円 1910万円
関東 1100万円 2145万円
四国 1026万円 1676万円
北陸 900万円 1496万円
東北 750万円 1227万円
九州 650万円 1256万円
北海道 500万円 1054万円

2人以上の世帯になると、中国地方は平均、中央値ともにトップになります。

金額もさることながら、中国地方は「貯金をしている人の割合」が70%以上と、データ上で全国トップです。

あまり知られていませんが、実は貯金をしてる人がもっとも多い地域なのです。

中国地方に次ぐのは自動車産業の盛んな愛知県のある中部地方、国内第二の都市と言われる大阪のある近畿地方、東京のある関東地方と、経済や産業に強い地域が続きます。

北海道や九州は一人暮らし世帯でも、2人世帯以上でも貯金額が比較的少ないエリアといえそうです。

各世代の中央値以上の貯金をするには

では、各世代の貯金額の中央値以上の貯金をするには、実際毎月いくら貯金していけばいいのか確認していきましょう。

20代で180万円貯金する!

29歳までを目標とし、貯金ゼロの22歳から、7年間で180万円貯めるケースで考えてみましょう。

180万円÷7(年間)÷12(ヶ月)=21,428円

毎月2万2000円貯金すれば、中央値超えになります。

手取り月収が20万円前後であっても、上手に節約しながら生活すれば実現できそうな金額です。

30代で貯金額500万円に到達させる!

29歳の時点で180万円貯金があり、39歳までに貯金500万円を目指します。

10年間で320万円貯める必要があり、1年で32万円、1月約2万7000円貯金すればいいのです。

20代で月2万2000円、給料がアップした30代で月2万7000円ですので、一つのお仕事を継続していれば、それなりに実現可能な金額といえます。

40代で貯金額620万円にする

30代の中央値(500万円)と40代の中央値(620万円)の幅は意外と狭いです。

例えば、30代で貯金額500万円に到達しなかったとしても、49歳までに620万円に到達できる可能性はあります。

29歳ですでに180万円貯金があったとして、49歳までの20年間で440万円貯めるとします。

440万円÷20(年間)÷12(ヶ月)=18,333円

1万8400円を毎月貯めれば、40代の中央値を超えることができます。

まとめ

今回特に、貯金が無い方にとっては耳の痛い話だったかもしれません。

貯金額中央値の方は、毎月2万円程度をコツコツ貯めてきた人たちです。

現在浪費癖のある方なら、それを止めれば十分実現できる金額ではないでしょうか。

大切なのは、できるだけ早い段階で貯金に取り組むこと。

平均を知ることで「貯金してみよう!」という、モチベーションにもなるのではないでしょうか。

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