カードローン02

インターネットで「カードローン」や「キャッシング」というワードで検索すると、「ブラックでも借りれる!」といったタイトルがヒットすることがあります。

「ブラックって何?」、「自分に関係あるの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。

「ブラック」というのがなんとなく「ネガティブなワード」というのは想像できるかもしれませんが、日常的に利用する言葉ではありません。

今回はカードローンなど金融における「ブラック」の意味について説明します。

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「ブラック」=信用情報機関の事故情報

「ブラック」、もしくは「ブラックリスト」とも言いますが、どういうことかというと、信用情報機関での事故情報のことです。

どういったことが事故情報かというと、過去のローンなどの利用で、

①債務整理をした
②延滞があった(延滞61日以上が目安)
③一度に多くのローン商品に申し込みをした(3件以上が目安)

といったことがあった場合です。

債務整理をすれば確実にブラックになりますが、延滞は数日程度でいきなりブラックになるということはありません。

一度に多くのローンに申し込むと「申し込みブラック」と呼ばれる状態になり、ローン審査で不利になります。

信用情報機関に記録される「ローン」には主に以下のようなものが対象になります。
・住宅ローン
・自動車ローン
・クレジットカード
・カードローン
・フリーローン
・割賦販売

意外なところでは、何気なく毎月支払っているスマートフォン端末の分割払いも含まれます。

(参照:債務整理のメリット、デメリット
(参照:知らないとヤバイ!返済を延滞した場合のペナルティー
(参照:複数のカードローンに同時に申し込みできる?

信用情報機関って?

信用情報機関とは金融会社が個人情報やローン等の利用実績を登録し、別の金融会社がそれを確認出来る機関です。金融会社はその登録された情報をもとに審査などの判断基準にするのです。

信用情報機関で主に記録されていることは、

・住所や氏名、生年月日など基本的な個人情報
・勤務先情報
・配偶者名
・クレジットカードやローンの契約内容
・ローンの返済状況

などになります。

信用情報機関に加盟している金融会社には主に、銀行、消費者金融、クレジットカード会社などです。

例えば、過去にA社のクレジットカードを利用時に事故があった方が、全く関係の無いB社のカードローンの審査に落ちることがあるのは信用情報機関で情報を共有しているからです。

(参照:審査を左右する信用情報に記載されている実際の内容とは

信用情報機関は3つ

現在機能している信用情報機関は3つあります。

CIC(シー・アイ・シー)

http://www.cic.co.jp/
クレジットカードや信販系のローンの利用の情報が主に管理されています。

日本信用情報機構(JICC)

http://www.jicc.co.jp/
主に消費者金融でのローンの利用情報が管理されています。

全国銀行個人信用情報センター(KSC)

https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/
銀行系のローンの利用の情報が主に管理されています。

信用情報機関は3つありますが、ひとつの金融会社で複数の信用情報機関に加盟しているケースもあります。

ブラックの記録はいつまで残る?

ブラックの情報は一度載ったら、なかなか消えてくれません。おおむね以下のような掲載期間になります。

債務整理・・・5年(KSCは自己破産、個人再生で10年)
延滞・・・5年(延滞が解消されてから)
申し込み情報・・・6ヶ月

(参照:審査を決定付ける信用情報機関とは?ローンの利用記録はいつまで残る?

ブラックになることでどんなデメリットが?

ブラックになると具体的にどういった不都合があるのでしょうか。

新規申し込みのローンなどで審査に通らない

銀行、消費者金融、信販会社が扱うローン商品全般的に新規申し込み時の審査に通過するのが難しくなります。

カードローンなどの借り入れはもちろん、クレジットカード、店舗での分割払いなど、「審査があるもの」はほとんど利用できなくなる可能性があると考えていいでしょう。

利用中の他社のローン限度額減少・利用停止

信用情報が確認されるのは、申し込みの審査時だけではありません。利用中でも信用情報はチェックされます。

これを「途上与信」といいます。途上与信されて、「良好なローン利用をしている」と認められれば、利用限度額の増額になる可能性があったり、良い面もあります。

逆に他社のローン利用の延滞や債務整理が確認されれば、減額や利用停止になる可能性があります。

1つのローンがブラックになれば、利用中のローン全般的に影響してしまう可能性もあるということです。

自分がブラックかどうか確認できる?

例えば、カードローンの審査に落ちて「審査落ちの理由はブラックだからでしょうか?」と訊いても「はい、そうです」とはなりません。

金融会社は審査に落ちた理由は教えてくれませんし、申込者がブラックかどうかという質問にも答えてはくれません。

また、信用情報機関に「私はブラックですか」と問い合わせても教えてくれません。

しかし、信用情報機関の自分の情報を自分で見ることは可能です。また、自分で見たからといって審査に悪影響はありません。

信用情報は開示請求できる

信用情報機関は3つありますが、それぞれで開示の対応が違います。

CIC(シー・アイ・シー)

開示方法:パソコン、スマートフォン、携帯電話、郵送、窓口
料金:窓口500円、それ以外1,000円
パソコンでも信用情報が確認できるのが特徴です。

以下のようにホームページトップでさまざまな開示方法を確認できます。

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(参照:CIC

日本信用情報機構(JICC)

開示方法:スマートフォン、郵送、窓口
料金:窓口500円。それ以外1,000円
インターネット開示はスマートフォン限定で、パソコンからはできません。

全国銀行個人信用情報センター(KSC)

開示方法:郵送のみ
料金:1,000円

信用情報のどこでブラックを確認するか

信用情報を見ても「ブラック」という記載はどこにもありません。「ブラック」というのはあくまでも通称です。

各信用情報機関でのブラックの確認方法は異なります。それぞれ見ていきましょう。

CIC(シー・アイ・シー)でのブラックの確認方法

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(参照:CIC

CICでは開示報告書の「クレジット情報」→「お支払いの状況」→「26返済状況」の箇所に「異動」という文字があれば、ブラックということになります。

日本信用情報機構(JICC)でのブラックの確認方法

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(参照: 日本信用情報機構(JICC)

JICCでは、「信用情報記録開示書(ファイルD)」でブラックの確認ができます。

ファイルDはクレジットカードやキャッシングなどの利用状況が記載されていますが、その右端に「異参サ内容、異参サ発生日」という項目があります。

ブラックならここに「延滞」などの記載があります。

全国銀行個人信用情報センター(KSC)でのブラックの確認方法

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(参照:全国銀行個人信用情報センター(KSC)

まず、KSCの「登録情報開示報告書」1枚目の一番下の項目を見ます。

「返済区分」=延滞をするとここに「延滞」と記載されます。
「延滞解消日」=延滞が解消されてから最長5年記録が残ります。
「完了区分」=ここに「代位弁済」、「保証履行」、「強制回収手続」、「移管」といった記載があるとブラックです。

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(参照:全国銀行個人信用情報センター(KSC)

さらに、KSCの場合、自己破産、個人再生で最長10年ブラックの記録が残ります。これを確認できるのが、「登録情報開示報告書」2枚目になります。

「官報公告区分」の箇所に「破産手続開始」または「民事再生手続開始」、さらに「事件番号」が記載されます。こういった記載があればブラックということです。

信用情報機関の記録だけが「ブラック」?

仮に信用情報機関で自分の記録を確認して、事故の記録がなかったとしても、各金融会社で個人の利用履歴を保有している可能性は考えられます。

例えば、過去に債務整理をして5年~10年経過し、事故の記録がなくなった状態であっても、一回債務整理をしたことがあるローン会社を再度利用するのは難しいかもしれません。

また、大手の消費者金融などは「○○銀行グループ」であったり、銀行と保証会社の関係であったり、金融会社同士で関連している場合が多いです。

そういった過去の情報を保有しているのかどうかというのは公表していないのでなんとも言えません。しかし、新規でキャッシングなどを申し込みたい場合、過去に借り入れで問題があった会社、またはその会社と関連のある会社はなるべく避けたほうが無難です。

(参照:意外と知らないカードローンの保証会社とは

「ブラックでも融資する」って闇金?

冒頭で触れましたが、インターネット上では「ブラックでも即日融資」といったサイトが多いです。基本的には「怪しい」と思ったほうが安全です。闇金の可能性はあります。

しかし、正規の中小の消費者金融で、ブラックの方にも融資する可能性はあります。

ブラックといっても「延滞中のブラック」の方もいれば、「過去に延滞があったが、もう返済は済んでいて、現在は収入も安定している」という記録上でブラックなだけという方もいます。

現状に問題ない方であればブラックでも借金できる可能性はあります。中小の消費者金融を利用する場合は、なるべく老舗で有名な会社を選ぶとよいでしょう。

(参照:ヤミ金の勧誘方法
(参照:信頼できる中小の消費者金融とは

まとめ

ローンを利用していない方、またはローンをきちんと利用している方にとっては、「ブラック」という言葉は全く関係のないものかもしれません。

しかし、信用情報機関というものが存在している以上、クレジットカード1枚の利用でもブラックになる可能性があるということは認識しておいて損はないでしょう。

今の世の中、現金だけで生活するというのはかなり不便です。しかし、一旦ブラックになってしまえば、何年もローン無しの生活を強いられることになるのです。

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