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日常生活の中ではほとんど使用する機会が無い言葉ですが、お金の歴史を知る上では「金本位制」の意味は知っておくべきかもしれません。

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金本位制とは

世界中で価値が認められている「金」

現在世界中で利用されている紙幣は、紙で造られたものなので、素材自体にはあまり価値はありませんが、「価値がある」という共通の認識を持つことで、実際的に欲しいものが購入できるといった機能があります。

そういった紙幣に代わる価値あるものとして代表的なものが金(ゴールド)です。金は紀元前6000年ごろにはすでに装飾などに使用されていたといわれていますが、その美しさに対する価値観が世界中で共通しているということや、地球上に存在している量が限られている(50メートルプールの約3杯分)ということもあり、紙幣よりも価値が変動しにくいというのが特徴かもしれません。

また実際、金や銀というのは、もともとお金の役割をしていました。例えば海外の小説で古い時代設定の場合なら「金貨」や「銀貨」、日本の時代劇でも「金や銀の大判小判」が使用されている事からも世界各国で昔から価値が認められていたということも分かります。

金本位制とは

金本位制とはそうした金を基準に、それに代わるものとして紙幣を発行することですが、最初は今から約200年前のイギリスで開始されました。金を所有していれば、中央銀行で紙幣に交換ができました、逆に紙幣から金に交換することも可能でした。

言い換えれば金本位制での紙幣は「金との引換券」のようなものですが、「中央銀行が実際に保有している金の量=発行できる紙幣」が、金本位制ということです。

やがて日本を含む各国で金本位制になっていきました。

管理通貨制度

そうした金本位制も1914年の第一次世界大戦の影響により、各国で終焉を迎えるようになりました。それは当時イギリスが国際決済で中心的な役割をしていたのですが、イギリスの金融機関が戦争により機能しなくなったため他の手段を取らざるを得なくなったということが理由として挙げられます。

金本位制に代わる新たな制度が「管理通貨制度」です。

管理通貨制度は、中央銀行は保有する金の量にかかわらず紙幣を発行することができるというものです。つまり、やろうと思えばいくらでも紙幣を造ることができるという制度ですが、実際には国内の物価や国外との貿易など踏まえて発行量を決めなければ、紙幣自体に一定の価値を保つことができなくなるので、政府が中心になって発行量を決めています。

その後、一時的に金本位制になったりもしましたが、現在では各国共に管理通貨制度となっています。

しかし、紙幣というのは各国で経済のバランスを踏まえて発行されているものですが、その価値は常に変動しているものでもあります。金本位制が終わった現代ですが、金の価値というのは以前と変わらず高い価値があり、とある国が金をかき集めているという噂は絶えません。

金を多く保有している国が金本位制に変更するということになれば、世界の経済は大きく変化しますので、普段の生活にも大きく影響するかもしれません。そういった未来が来ないとは誰にも言い切れないのです。

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