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最近の犯罪関係のニュースを見ていると、特に詐欺の分野で新しい手法が次々と編み出され、警察といたちごっこのような状況になっている犯罪がとにかく多いという印象です。

例えばオレオレ詐欺も、最初は単独犯が高齢者を騙すというものでしたが、いつの間にか組織化され、電話をする人、お金を受けとる人、指示する人など役割を分担したり、また、なりすます対象も家族だけではなく、会社の上司、警察などさまざまになり、高齢者に限らず幅広い世代が被害に遭うようになってきました。

そうやって様々な詐欺パターンが生まれてきたので、総称して「振り込め詐欺」と呼ばれるようにもなりました。

振り込め詐欺救済法とは

いろいろな詐欺がありますが、結果的に指定の銀行口座に振り込ませることによってお金を騙し取る振り込め詐欺に関して2008年より被害者救済のための法律が施行されました。

対象となりえる詐欺の種類

・オレオレ詐欺
・架空請求詐欺
・融資保証金詐欺
・還付金等詐欺
・ネットオークション詐欺
・ヤミ金による詐欺
など

振り込め詐欺救済法の内容

・口座の凍結
・債権消滅手続
・分配金の支払い

振り込め詐欺救済法を要約すると、まず振り込め詐欺の被害にあう⇒警察に相談⇒銀行は振り込んだ口座を凍結⇒口座にお金がまだ残っていれば被害者の手元に戻ってくる・・・というものです。

ちなみにひとつの口座に対して複数の被害者がいれば分配というかたちになりますし、口座からすでにお金が引き出されていて残高が無ければ、銀行は補填してくれるわけでもなく、お金は戻ってきません。

振り込め詐欺救済法を利用した詐欺とは

振り込め詐欺自体、タチの悪い犯罪行為といえますが、さらにひどいのが、振り込め詐欺救済法を利用した詐欺です。

一回振り込め詐欺の被害にあった人をターゲットに、その損害を救済すると偽って手数料などを騙し取るというものです。最初の被害と同じグループの犯行とは限りません。

こういった被害がある背景には、
振り込め詐欺グループには一度被害にあった人はもう一回騙せるという認識があるからです。一回騙された人はターゲットになりやすいので、今まで以上に気をつけなければならないのです。

また、被害者の名簿はひとつの犯行グループから別の犯行グループの手にも渡りますので、詐欺の種類もさまざまになる可能性があります。

詐欺グループが振り込め詐欺行えば⇒国は振り込め詐欺救済法で対処⇒振り込め詐欺救済法を利用した詐欺が行われるという、なんとも皮肉な状態です。

また、振り込め詐欺とほとんど同じ手口で結果的に銀行口座を利用せず、バイク便などで現金を手渡しで受け渡すという方法のほうが最近では主流になってきているかもしれません。そういったケースでは振り込め詐欺救済法は全く役に立ちません。

詐欺グループは常に新しい方法で犯罪を行うので、なかなか難しいかもしれませんが、決定的な対策が近い将来見つかることを祈るばかりです。

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