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日本のクレジットカード会社であるJCBによる2014年の調査によると、約87%の人がクレジットカードを所有しており、しかも一人当たり3枚以上持っているということです。

最近ではネットショップの利用など、カード決済ができないとかなり不便なシーンが多いので、クレジットカードは「あれば便利なもの」というより、「無ければ困るもの」といえるかもしれません。

成人以上であれば、ほぼ全ての人が利用しているといっても過言ではないクレジットカードですが、利用しすぎて多重債務となり、結果的に債務整理などを余儀なくされるという方もいます。

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クレジットカードをついつい利用しすぎてしまう理由

①利用した分だけポイントが貯まるメリットがある
②リボ払いにすれば、毎月の返済額は小額なので、ついついたくさん利用してしまう
③水道光熱費や公共料金など、クレジットカードが利用できるものが増えた

クレジットカードを選ぶ場合に多くの人が重要視するのがポイントプログラムではないでしょうか。実際にそれぞれのクレジットカードのホームページを見ると、ショッピングなどで利用した場合にどれだけ多くのポイントを獲得できるかというのを前面にプッシュしています。

また、多くのクレジットカードがリボ払いに設定することで、より多くのポイントを獲得できるといったサービスを展開しています。利用者はそれを「お得」と考えますので、普通のショッピング利用はもちろん、水道光熱費や公共料金などできる限りの支払いをリボ払いにしてしまうのです。

クレジットカードのリボ払いの特徴は、毎月の支払額を5千円や1万円など、生活に影響がないようなかなり低い金額を自分で選んで設定することができるということです。

ショッピング利用はもちろん、水道光熱費や公共料金なども全てリボ払いにし、毎月の支払額が1万円程度であれば、むしろ生活に余裕を感じるかもしれません。給料で入ってくる現金をあまり使わない状態になるからです。

しかし、それはあくまでも支払を「後回し」にしているだけのことなのです。

クレジットカード利用と借金は同じ?

クレジットカード会社としては利用者にリボ払いにしてもらうことで利息(利益)を得ることができます。利息が発生しない一括払いよりもリボ払いはオイシイのです。

そこで、「あとからリボ」、「リボ払いでポイント還元率アップ」などなどあの手この手で利用者にリボ払いをするよう仕向けてきます。

一般的にクレジットカードのリボ払いと、カードローンの返済方式は同じです。クレジットカードのショッピング利用やキャッシング利用と消費者金融や銀行のカードローンは、一旦商品(または現金)を受け取り、その代金(または元金)と利息を長期的に支払っていくという仕組みです。

クレジットカードもカードローンも審査を得て利用限度額が利用者ごとに設定されますが、カード会社としては、できればその利用限度額ぎりぎりまで利用してもらいたいのです。それは利用者の支払い可能な範囲で、より多くの利息を得たいからです。

リボ払いの設定というのは追加で利用する額よりも毎月の支払う額が少なくなりがちなので、利用残高は緩やかなカーブを描きながら上昇し、最終的には限度額上限に達してしまいます。そのころには毎月の支払額も最初の数千円ではなく、万単位になってくるので負担になってきますし、支払額の大部分を利息が占めているので、利用残高もなかなか減りません。

さらにその頃には、生活がリボ払いに慣れてしまっているので、金銭感覚が狂ってしまい、節約をするということができない状態になっている可能性もあります。クレジットカードの支払をするためにカードローンで借り入れするというのも珍しい話ではありません。その結果大きな負債を抱える状態になります。

表現に惑わされるな

いろいろなカードローンやクレジットカードのホームページを見ていると分かりますが、カードローンのホームページでは「借金」という言葉はまず出てきません。「ご利用」や「お借り入れ」、「キャッシング」というやわらかい表現になります。まあ、それは理解できます。

しかし、クレジットカードの場合、特にキャッシングの場合であれば普通に借金をしている状態ですが、「返済」という表現自体あまり使いません。返済にかんしては「お支払」と表記しているのが一般的です。あたかも借金がちょっとしたショッピングと同じようなものという感覚になってしまいます。

実際には、リボ払いにする以上、クレジットカードのショッピング利用もキャッシング利用も、カードローンの借金も全て同じ仕組みなのです。

多重債務にならないために

例えば、クレジットカードで10万円のショッピングをして、翌月のリボ払いが1万円という設定なら、「10万円の商品を1万円でゲットできた」という感覚についなってしまいがちですが、残りの9万円に対して例えば実質年率15%くらいの利息が乗っかってくる、つまり9万円を借金しているのと同じ事だということを認識すべきです。

翌月にさらに10万円のものを購入しても支払は1万円のままかもしれません。しかし、20万円に対してまだ2万円しか支払っていないので、借金は18万円に増えたということになります。

クレジットカードは生活に欠かせない便利なものでありますが、カード会社が勧める支払い方法に従いっぱなしの状態や、言葉の表現に惑わされていると金銭感覚が狂ってしまい、取り返しのつかないことにもなりかねません。

クレジットカードを利用していても、結果的には現金で支払う(返済する)ということになります。クレジットカードをどれだけ現金と同じ感覚で利用することができるかが、多重債務にならない秘訣ではないでしょうか。

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