sennenn 20150924
銀行系カードローンのホームページに行くと、住宅ローンや自動車ローンなどと共に「フリーローン」または「多目的ローン」といったローン商品もあることに気が付きます。

「フリーローン」と「多目的ローン」は各金融機関で呼び方が違いますが、基本的に同じようなものです。

カードローンも使途自由ということでかなり「フリー」ですし、「多目的」に利用できるものです。「ひょっとして、テレビコマーシャルでおなじみのカードローンよりこっちのほうがお得かも?」と思われるかもしれません。

カードローンとフリーローン(多目的ローン)、なんとなく似ていそうですが、いろいろ違いがあります。

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カードローンとフリーローンの違い

カードローン フリーローン
金融機関 ・銀行

・消費者金融

・信販会社

・銀行

・信販会社

利用目的 自由

(事業性資金に利用できない場合も)

自由(1回の申し込みで1つの使途に限定される場合も。事業性資金に利用できない場合も)
利用目的の申告 不要 見積書や請求書が必要な場合が多い
申し込み方法 インターネットや無人契約機などから選べる 来店や郵送など限定されている場合が多い
年収 明確な条件無し 200万円以上など対象条件がある場合が多い
借りられる金額 明確な条件無し(銀行)

総量規制の範囲(消費者金融、信販会社)

他社合わせて年収の50%以内などの上限がある場合も(銀行)

総量規制の範囲(信販会社)

審査にかかる時間 最短即日 3日前後
借入れ方法 限度額内で自由に何度でも。ATMや振込みで 振込みで1回のみ
金利 高い場合が多い 低い場合が多い
返済方式 残高スライド元利定額リボルビング方式が多い 元利均等返済方式が多い
繰り上げ返済 ATMやネットから自由に行える 窓口のみの対応や手数料(5,400円)が必要になる場合もある

 

①金融機関

カードローンといえば、銀行系か消費者金融系が有名ですが、フリーローンは主に銀行やクレジットカード会社(信販会社)が扱う商品になります。

まれに消費者金融でもフリーローンという名の商品がありますが、よく見るとおまとめローンだったりします。

(参照:選ぶ前に知っておこう!カードローンの3つの種類

②利用目的

カードローンの場合、例えばATMから現金10万円引き出した後は利用者の自由です。そのうち2万円を食料品、3万円を交際費、残りの5万円を旅行費用に充てるなどが可能です。

フリーローンの場合、目的に応じた金額分だけを借りるということになります。

③利用目的の申告

カードローンの場合は、借りたお金を何に使うか申告する必要はありません。カードローン会社も確認はしません。

フリーローンの場合、見積書や請求書などを提示する必要がある場合が多いです(提示不要の場合もあります)。

(参照:お金を借りるだけ?カードローンの基本的な9つの特徴

④年収

カードローンの場合は、審査で年収は影響しますが、アルバイトなどで年収が低くてもそれに見合った限度額になるというだけです。また明確な条件を明示していない場合がほとんどです。

フリーローンの場合「年収200万円以上」といったように申し込み条件に年収が含まれている場合があります。

(参照:収入と借り入れの関係

⑤借りられる金額

カードローンの場合、消費者金融系カードローンでは総量規制の範囲内になりますが、銀行系カードローンではとくに「年収に対していくらまで」など明確な条件を設定していません。

フリーローンの場合は銀行でも年収の50%までといった上限を明確にしている場合があります。

(参照:カードローンでいくらまで借りることができるのか

⑥審査にかかる時間

カードローンの場合、各社競い合うように「審査最短30分」といった短時間の審査回答を売りにしています。

フリーローンの場合は審査回答の時間を表記していない場合が多いです。3日くらいはかかると思った方がいいでしょう。

(参照:土日に即日融資可能なキャッシングサービス

⑦借入れ方法

カードローンの場合はATMやインターネットでの振込みの依頼、電話など、さまざまな方法で追加の借入れが可能です。

フリーローンの場合は必要な金額を最初に振り込んでもらった後は返済するだけです。

(参照:カードローンってなに?共通する便利な基本サービスを紹介

⑧金利

フリーローンの方が、カードローンと比べてかなり金利が低くなる場合もありますし、同程度という場合もあります。

一概には言えませんが、全体的にはフリーローンの方が低金利といえます。また、フリーローンは変動金利と固定金利を選べる場合もあります。

(参照:本当に低金利?カードローンの金利の見方

⑨返済方式

カードローンの場合は残高スライド元利定額リボルビング方式が多く、借り入れ残高に応じて、月々の返済額が増減するような返済方式になります。

(参照:知らないと損をする カードローンの返済方式

残高スライド元利定額リボルビング方式

残高スライド

(参照:http://shinseifinancial.co.jp/repayment/selection.asp

フリーローンの多くは元利均等返済方式とよばれるもので、毎月一定額(同じ金額)を返済していくというシンプルな方法です。最初の借入れ時に月々いくら返済していくかという計画を立てることができます。

元利均等返済方式

返済方式
(参照:https://www.gunmabank.co.jp/kojin/kariru/koza/koza5.html

⑩繰上返済

カードローンの場合、ATMなどから自由に追加で返済することができます。返済期間を短縮=利息負担を減らすことが簡単にできます。ATM利用手数料(1万円以下:108円、1万円越え218円)がかかる場合もありますが、それほど大きな負担ではありません。

フリーローンの場合、繰り上げ返済をする場合、5,000円+消費税といったカードローンに比べればかなり高額な手数料が必要なケースもあります。

また繰り上げ返済をしたい場合は、店舗窓口で手続きが必要な場合もあり、カードローンほど簡単ではありません。

例)
・三菱東京UFJ銀行「ネットDE多目的ローン」:繰り上げ返済は窓口の場合手数料5,400円、インターネットからは無料。
・みずほ銀行多目的ローン(無担保):繰り上げ返済は窓口のみで対応。手数料は無料。
・三井住友銀行フリーローン(無担保):繰り上げ返済は窓口のみで対応。手数料は5,400円。

(参照:繰り上げ返済のメリット

フリーローンは低金利?

上記のカードローンとフリーローンの違いの説明でもお分かりかもしれませんが、フリーローンはカードローンに比べて縛りが多く、「気軽で便利」な利用ができるとは言いがたいです。

フリーローンを利用する最大のメリットとしては「金利が低い」ということになりますが、実際どのくらい違うのでしょうか?

銀行、信販系のカードローンとそれぞれのフリーローンの金利を比較してみましょう。

主な銀行と信販会社のカードローンとフリーローンの金利の比較表

 

カードローン フリーローン
金利 利用最大 金利 利用最大
銀行 三菱東京UFJ銀行 4.6%~14.6% 500万円 5.475%(変動) 300万円
みずほ銀行 4.0%~14.0% 1.000万円 5.875%(変動) 300万円
三井住友銀行 4.%~14.5% 800万円 5.975%(変動) 300万円
住信SBIネット銀行 2.49%~7.99% 1.000万円 4.775%~12.0%(変動) 1,000万円
イオン銀行 3.8%~13.8% 800万円 4.8%~13.5% 700万円
ジャパンネット銀行 2.5%~18.0% 1.000万円 14.75%または17.75%(変動) 200万円
信販会社 セディナ 上限18.0% 200万円 7.8%~11.8% 300万円
セゾン 6.47%~15.0% 300万円 8.8%~17.4% 300万円

※2015年9月現在。コースなどによって金利は異なる場合もあります。大まかな比較としての表です。

住信SBIネット銀行だけがカードローンの方が低金利になっていますが、「プレミアムコース」での比較です。「スタンダードコース」は金利8.99%~14.79%なので、基本的にはカードローンよりフリーローンの方が低金利といっていいでしょう。

(参照:低金利No.1住信SBIネット銀行「Mr.カードローン」

金利に大きな違いがあるのがメガバンク(三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行)のフリーローンなら5%台で利用できるということでしょう。

それ以外のフリーローンは金利が2桁になる可能性があるので、カードローンに比べてものすごく低金利とは言い切れません。

フリーローンを検討しているのであれば、狙い目としてはメガバンクといって良いでしょう。

まとめ

「カードローン」と「フリーローン」名前は似ていますが、むしろ共通点の方が少ないくらい違うものです。

主な特徴をまとめると、

カードローン

・申し込みから利用までがスピーディー
・利用目的の自由度が高い
・ATMやインターネットなどで追加で借りられる
・繰り上げ返済は簡単
・金利はフリーローンより高め

フリーローン

・申し込みから利用までに時間がかかる
・さまざまなことに利用できるが、請求書などの提示が必要な場合も
・追加での借入れはできない
・繰り上げ返済は面倒。高い手数料がかかる場合も
・金利はカードローンよりも低い

それぞれの特徴を踏まえ、例えば「少額でこまめな利用がしたいならカードローン」、「大きな金額の利用にはフリーローン」といった2つの良い部分を活かした利用ができればベストといえるでしょう。

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