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カードローンのホームページに行くと、利用条件について、いろいろ書かれていますが、一般の方にとって、もっとも意味が分かりづらいのが返済方式ではないでしょうか。

例えば、親や友人間での借金で、返済方式まで取り決めることはまず無いでしょう。ローン利用時に初めて耳にするような言葉です。

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返済方式を理解する必要ある?

カードローンでの返済方式とは、ざっくり言うと・・・

・最少返済額がいくらになるのか
・毎月同じ額を返済するのか、それとも変動するのか
・返済額の内、元金は一定なのか、それとも変動するのか

といった返済条件の取り決めようなものになります。

返済方式の違いによって、同じ金額を借りたとしても、「返済がなかなか終わらない」、「返済額が思ったより大きく負担になる」といったことになる可能性もあります。

実際に「返済方式でカードローンを選ぶ」という方は、おそらく少ないと思います。しかし、自分が利用しているカードローンの返済がどういう仕組みになっているか知っておかないと、上記のようなリスクがあります。

(参照:返済方法の基本的なポイント

各カードローンの返済方式

主なカードローンでは以下のような返済方式を採用しています。

カードローン名 返済方式

アコム 借入後元利定率リボルビング方式
プロミス 借入後残高スライド元利定額返済方式
アイフル 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
モビット 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
ノーローン 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
主な銀行系カードローン 残高スライド元利定額リボルビング方式

※実際のホームページ上での表記と違う場合もありますが、比較させるために表現を変更してあります。意味は同じです。

返済方式名ご覧頂ければ、とりあえず各カードローンで微妙な違いがあるということがなんとなくお分かりいただけると思います。全て「リボ払い」の一種ではあります。

いろいろ種類がありますが、大きく分けると、返済方式の頭に “借入後” という言葉があるか無いかで、2種類に分けることができます。

消費者金融系カードローンの返済方式は“借入後”で、主な銀行系カードローンは“借入後”ではないということです。

以下で、詳しく説明していきます。

(参照:選ぶ前に知っておこう!カードローンの3つの種類

銀行系カードローンが採用している返済方式

多くの銀行系カードローンが採用しているのが「残高スライド元利定額リボルビング方式」です。

残高スライド元利定額リボルビング方式とは

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(参照:三菱東京UFJ銀行バンクイック

上記は三菱東京UFJ銀行バンクイックの返済例ですが、借入残高が10万円以下なら返済額は2,000円、10万円~20万円なら4,000円・・・というように、借入残高に応じて最少返済額が決まります。

残高スライド元利定額リボルビング方式のカードローンの場合、追加の借入で借入残高が増えれば最少返済額も増え、返済していく中で借入残高が減れば最少返済額も減ります。

ちなみに「最少返済額」というのは、最低でも返済すべき金額のことで、それ以上返済する事もできます。

(参照:総合評価で選ぶなら三菱東京UFJ銀行「バンクイック」

利息はいくらなの?

上記は三菱東京UFJ銀行バンクイックの最少返済額を見ていただければお分かりかもしれませんが、毎月の返済額は「2,000円」、「4,000円」といった千円単位のキリのいい金額になります。例えば「2,348円」などにはならないということです。

残高スライド元利定額リボルビング方式に限らず、カードローン全般的な返済方式の特徴として、返済額の中で「利息がいくらで、元金がいくら」というのが見えにくいという点があります。

カードローンの場合、最優先されるのは利息です。利息を払った後に残った金額が元金に充当されます。

どういうことかというと・・・

例えば、10万円を金利14.6%のカードローンで借りた場合、1ヶ月の利息は、
10万円x14.6%÷12=1,216円となります。

この1,216円は利息なので、返済時に払うべき金額として決まっています。元金は返済額から利息を払った後に残りの金額が充当されます。

返済額が2,000円なら(2,000円-1,216円=)784円、3,000円なら(3,000円-1,216円=)1,784円が元金充当分になるということです。

感覚的には「2,000円返した」となるかもしれませんが、実際には784円しか元金残高が減っていないということです。

「返しているつもりでも、なかなか返済が終わらない・・・」と、なってしまう理由がこれでしょう。

残高スライド元利定額リボルビング方式は毎月の返済額をできるだけ抑えることができるというメリットもありますが、返済期間や回数が増えるというデメリットもあります。

消費者金融系カードローンの返済方式

大手消費者金融系カードローンは、それぞれで独自の返済方式をとっています。しかし、それぞれの返済方式は“借入後~”という方式で、共通しているのが特徴です。

“借入後”の意味

消費者金融系カードローンでも、上記三菱東京UFJ銀行バンクイックの例のように、返済金額は変動します。

しかし、その変動するタイミングが、「借入をしたとき」であり、返済したタイミングでは変動しないということです。

具体的な例をあげながら説明していきます。

借入後元利定率リボルビング方式とは

アコムの返済方式はホームページ上では「定率リボルビング方式」と表記されていますが、実際の意味としては「借入後元利定率リボルビング方式」になります。

アコムの場合、三菱東京UFJ銀行バンクイックなど多くのカードローンのように、借入残高10万円以下なら2,000円、30万円ならいくら・・・といったように借入残高ごとの返済額を表示していません。

その代わり、以下のような説明があります。

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(参照:アコム

借入残高x一定の割合→千円単位に繰り上げ=最少返済金額となるということです。

「返済額を知るには計算しなければならない・・・」ということで、返済予定が立てづらいというのはあります。

一定の割合というのは利用限度額によって決まります。

利用限度額 1万円~30万円 30万円超~100万円未満 100万円~500万円
一定の割合 4.2% 3% 2%~3%

ぱっと見分かりにくいですが、例えば、申し込んで契約したら、30万円が利用限度額だったとします。その場合、4.2%が一定の割合ということになります。

最少返済額がいくらになるかというと、
借入残高が5万円の時は、5万円x4.2%=2,100円→千円単位に繰り上げ=3,000円
借入残高が10万円の時は、10万円x4.2%=4,200円→千円単位に繰り上げ=5,000円
借入残高が20万円の時は、20万円x4.2%=8,400円→千円単位に繰り上げ=9,000円
借入残高が30万円の時は、30万円x4.2%=12,600円→千円単位に繰り上げ=13,000円
・・・ということになります。

上記の金額の中に利息分、元金充当分が含まれています。その点は残高スライド元利定額リボルビング方式と同じです。

ここまででしたら、返済方式は元利定率リボルビング方式とよぶことができます。

しかし、アコムの場合、この最少返済額が決まるのは、最後の借り入れ時です。ですので、「借入後元利定率リボルビング方式」ということになるのです。

例えば、最初に30万円を借りて、追加返済せずに返済を続けた場合、完済するまで毎月の返済額は13,000円のまま固定されます。

残高スライド元利定額リボルビング方式のように、借入残高が少なくなるにつれて、自動的に最少返済額が減っていくということがないのです。

しかし、例えば返済をし続けて、完済近くなってから追加で借り入れし、そのタイミングでの借入残高が5万円であれば、翌月支払日の返済額は見直しされ3,000円に変動(減少)します。

多くの場合、消費者金融系カードローンはこの“借入後”のタイミングで返済金額が決まります。その点が銀行系カードローンの残高スライド元利定額リボルビング方式との大きな違いになります。

(参照:審査の成約率とスピードで選ぶならアコムカードローン

残高スライド元利定額返済方式とは

プロミスの場合、「残高スライド元利定額返済方式」となります。

アコムの借入後元利定率リボルビング方式+“スライド”がこのプロミスの返済方式になりますが、何がスライドするのかというと、

アコムの場合、
借入残高x一定の割合(利用限度額によって利率が決まる)→千円単位に繰り上げ=最少返済金額
ですが、
プロミスの場合、
借入残高x一定の割合(借入残高によって利率がスライドする)→千円単位に繰り上げ=最少返済金額という違いになります。

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(参照:プロミス

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(参照:プロミス

プロミスの返済方式も、アコム同様、最後の借り入れ時のタイミングで最少返済額が決まります。

(参照:三井住友フィナンシャルグループの安心感SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)

借入後残高スライド元利定額リボルビング方式とは

アイフル、モビット、ノーローンが「借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式」という返済方式をとっています。

「もう、わけが分からない・・・」というほど長い名称です。

簡単に言うと、三菱東京UFJ銀行バンクイックのように借入残高の金額ごとに最少返済金額が決められていますが、増減するタイミングが「借り入れ後のみ」になるというものです。

返済額はアコムやプロミスのように一定の割合で算出するものではありません。以下のような一覧をホームページで確認することができます。

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(参照:モビット

(参照:電話・郵送なし!インターネットだけで利用できる「モビット」
(参照:お得な毎月7日間の無利息!ノーローン

返済方式を選べるカードローンも?

新生銀行レイクと楽天銀行スーパーローンは多くのカードローンが採用している「残高スライド元利定額リボルビング方式」に加え、「元利定額リボルビング方式」の2種類がある。

・・・とホームページ上に記載されているのですが、実際に問い合わせてみると、現在は、残高スライド元利定額リボルビング方式しか対応していないということです。

元利定額リボルビング方式とは

元利定額リボルビング方式とは、利用残高に応じて返済額がスライドしない返済方式です。返済額は一定ですが、利息と元金充当分の配分だけが変化するというものです。

新生銀行レイクや楽天銀行スーパーローンでは過去にこの返済方式を採用していたそうですが、現在では採用していません。

大手カードローンで、返済方式を選択できるケースはほとんど無いといっていいでしょう。

(参照:リボルビング払いとは

どの返済方式が利息負担を抑えられる?

カードローンの返済方式についていろいろ説明してきましたが、「どの返済方式がもっとも利息負担を抑えることができるのか」という比較ができるのでしょうか。

しいて言うなら、毎月の返済額がより高額になる返済方式が利息を抑えることができるといえるかもしれません。

各カードローンの最少返済額

最少返済額
銀行系カードローン 消費者金融系カードローン
残高スライド元利定額リボルビング方式 借入後元利定率リボルビング方式 残高スライド元利定額返済方式 残高スライド元利定額返済方式
借入残高 三菱東京UFJ銀行バンクイック みずほ銀行カードローン アコム プロミス アイフル モビット
10万円 2,000 1万円 3,000 4,000 4,000 4,000
20万円 4,000 6,000 8,000 8,000 8,000
30万円 6,000 9,000 11,000 11,000 11,000
40万円 8,000 12,000 11,000 11,000 11,000
50万円 10,000 15,000 13,000 13,000 13,000
60万円 12,000 18,000 16,000 16,000 16,000
70万円 14,000 21,000 18,000 18,000 18,000
80万円 16,000 24,000 21,000 21,000 21,000
90万円 18,000 27,000 23,000 23,000 24,000
100万円 20,000 30,000 26,000 26,000 26,000

 

上記が各カードローンの最少返済額の一覧になります。

同じ返済方式でも、最少返済額が違います(三菱東京UFJ銀行バンクイックとみずほ銀行カードローン)。

逆に別の返済方式でも結果的にほぼ同じ最少返済額になる場合もあります(プロミス、アイフル、モビット)。

消費者金融系カードローンの返済方式の方は追加で借り入れをしなければ、高額な最少返済額をキープしたままなので、早く完済できる=利息の負担を抑えることができる返済方法とはいえます。

しかし、銀行系カードローンと消費者金融系カードローンでは金利に違いがあります。利息負担は実際の返済額と金利の兼ね合いによって決まるので、どの返済方式がお得かといったことは一概にはいえないのです。

(参照:借入れしたら利息はいくら?金利と返済額で利息の総額は決まる

返済金額を自分で調整して利息負担を減らす

カードローンの返済方式というのは、最少返済額を決めるためのシステムですが、利用者が自由に繰り上げ返済できるカードローンの場合、最小返済額以上であれば、返済方式を無視して、好きなだけ返済することができます。

繰り上げ返済や一括支払いも自由なタイミングで行えるのです。

「利息金額をできるだけ抑えられるような返済をしたい」ということであれば、返済方式にかかわらず、毎月できるだけ大きな金額を返済するという事がカードローンでは基本になるのです。

(参照:繰り上げ返済のメリット

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