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借金と聞いて、「友人の借金の連帯保証人になってしまったばかりに人生が狂ってしまった・・・」といった話を連想してしまう方もいるかもしれません。

もしカードローンでキャッシングをする際に、保証人や連帯保証人といった第三者の存在が必要ということになると、

・他人に心配や迷惑をかけたくない
・人間関係を壊したくない
・誰にも知られずに借りたい

という希望がある方にとって利用しづらいものになってしまうでしょう。

カードローンでは保証人が必要なのでしょうか。その説明の前に、保証人と連帯保証人の違いについて簡単に説明します。

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保証人と連帯保証人の違い

保証人も連帯保証人も、債務者が返済しない場合に代わりに請求される立場にあります。

保証人の場合、債務者が自己破産をしたなどでどうしても返済ができない状況の場合には代わりに支払う義務がありますが、「債務者は財産があり、返済できるのに返済しない」、「債務者が返済できるかもしれないのに十分に請求していない」といった場合には、「まずは債務者に請求してくれ」と債権者に求めることができる権利があります。

これを「検索の抗弁権」、「催告の抗弁権」といいます。

また、保証人が複数いた場合、その債務は保証人の人数分で割ることができます。100万円の債務で保証人が4人なら、1人あたり25万円が支払の義務ということです。

これを「分別の利益」といいます。

対して、連帯保証人はほぼ債務者と同じ立場といえます。債務者に実際の返済能力があったとしても、請求されれば支払う義務がありますし、保証人の数で債務が割られるということもありません。

「検索の抗弁権」、「催告の抗弁権」、「分別の利益」の権利がないのが連帯保証人ということです。

カードローンで保証人が必要になるケースは無い

中小の貸金業者はさておき、大手企業が運営しているカードローンで保証人または連帯保証人が必要になるというケースはまずありません。また、担保も不要です。

契約はカードローン会社と利用者の1対1で完結します。ですので、基本的に家族や友人に内緒で利用ができますし、責任が家族や友人に及ぶといったこともありません。

保証人が不要な理由

・比較的少額なローンだから
・銀行系カードローンの場合、保証会社が保証するから

保証人を付けるほどの金額ではない

住宅ローンや法人向けローンといった数千万円規模の融資になると、連帯保証人が必要になるケースも多いです。

カードローンの場合、最大でもみずほ銀行カードローンなどの1,000万円 、同じメガバンクの三菱東京UFJ銀行バンクイックは500万円が最大利用限度額です。

そして、実際に融資するのは数十万円といった100万円に満たない額がメインになります。

多くの利用者がいる中で、自己破産などをして結果的に返済しない利用者は一定の割合で必ず存在します。そういったことを見越して利益を得ているので、カードローンとしては保証人が無くても大きなダメージにならないのです。

「返済能力に不安な部分がある」→「保証人を付けてもらおう」とするよりも、審査で落としたほうが業務の効率化という側面もあるかもしれません。

(参照:カードローンでいくらまで借りることができるのか

銀行系カードローンは保証会社が保証する

銀行系カードローンでは保証会社というものがほぼ必ず存在します。役割としては、

・申し込み者の審査
・遅延や延滞時の催促
・返済されない場合の代位弁済

といったことになります。万が一、カードローン利用者が返済をしなかった場合は、保証会社が利用者に代わって銀行にひとまず立替払いをします。

銀行側は貸したお金が戻ってきた状態になりますが、利用者側としては返済する対象が銀行から保証会社に変わっただけで、返済の負担や責任が軽減されるわけではありません。

ちなみに銀行系カードローンの保証会社は消費者金融や信販会社などになり、自社でカードローンを扱いつつ、銀行のカードローンの保証会社にもなっているということです。

カードローンは「契約はカードローン会社と利用者の1対1で完結します」と書きましたが、厳密に言えば、保証会社という第三者が介在していることになります。

(参照:意外と知らないカードローンの保証会社とは

本人に収入が無い場合でも保証人は不要?

カードローンの申込み条件として「安定した収入がある方」というのが原則ではありますが、例外的に無収入でも利用できるのが専業主婦と学生です。

専業主婦(主夫)の場合は配偶者が保証人?

消費者金融系カードローンや信販系カードローンでは総量規制の関係もあり、基本的に専業主婦(主夫)の利用は無理ですが、銀行系カードローンであれば利用できるケースが多いです。

「専業主婦(主夫)の場合、返済できなくなったら配偶者が責任を負うのだろう」と思うかもしれませんが、配偶者が保証人になるということはありません。

専業主婦(主夫)のカードローン申込み時でも、配偶者の年収くらいまでは申告する場合もありますが、氏名や連絡先などの個人情報を申告する必要も基本的にありません。

また審査も申し込み者である専業主婦(主夫)のみで、配偶者など本人以外が審査されるということもありません。

結果的には「妻が主人にナイショで借りる」といったことが可能になります。

(参照:専業主婦でも借りられるカードローン

学生は親権者の同意が必要な場合も

学生の場合でもアルバイトなどで収入があるという条件がカードローンでは一般的ですが、三菱東京UFJ銀行バンクイックの場合、「学生(20歳以上)」であれば、無収入でも申込み対象としています。

ただし、「親権者の同意が必要」という条件があります。

「親が保証人になるわけだ」と思うかもしれませんが、あくまでも「同意」するだけであり、特に親が保証人になる必要はありません。具体的には自宅に連絡をし、申し込み者の親にカードローンの説明をするだけです。

(参照:学生が一般のカードローンを選ぶケース
(参照:総合評価で選ぶなら三菱東京UFJ銀行「バンクイック」

保証人でなくても第三者が被害を被るケース

「カードローンは保証人が不要なので、万が一返済できない場合でも誰にも迷惑をかけることはない」と、言ってしまっていいかもしれませんが、家族など第三者の生活に影響を及ぼしてしまうケースもありえます。

自己破産→持ち家没収

例えば、「父親、母親、子供2人」の4人家族で暮らしている場合、父親が複数のカードローンで多重債務になり自己破産をしたとします。

「保証人不要のカードローン」の債務なので、母親や子供はその債務の肩代わりをする必要はありません。

ただし、4人の家族が暮らしている持ち家が父親名義の場合、自己破産をした父親の資産なので没収→賃貸物件に引っ越すということになります。

そうなると、生活環境が変わりますし、家賃の支払といった金銭的負担が新たに増えるという場合もあります。家だけでなく、自動車なども同様です。

自己破産→他のローンで連帯保証人になっている

例えば複数のカードローンの借り入れで借金苦になった→月々の返済ができないので自己破産をしたとします。そういった状況で、住宅ローンが残っているとします。

カードローン自体は保証人不要なので、第三者に影響はありませんが、自己破産は全ての債務(ローンなど)が免責となります。例えば住宅ローンが残っていれば、それも含まれます。

もしその住宅ローンに家族が連帯保証人となっている場合、住宅ローンに関しては家族に責任が行きます。

連帯保証人である家族に対して残債不足分の一括請求→支払いできないとなれば、家族まで自己破産しなければならないということになりえます。

自己破産すれば信用情報機関で事故情報として記録が残りますので、新規ローンの審査落ちの大きな原因になってしまいます。自分一人ならまだしも、他の家族もブラックになってしまえばかなり生活しにくい状況になるでしょう。

(参照:自己破産のメリット、デメリット
(参照:審査を決定付ける信用情報機関とは?ローンの利用記録はいつまで残る?

まとめ

カードローンは「担保・保証人不要」ということで、非常に気軽に利用できるのがメリットです。

だからといって、「返済できない状況になっても、自分以外の誰かに迷惑をかける可能性がない」というものでもありません。

現代ではクレジットカードやカードローン、さらに住宅ローン、自動車ローン、家電製品の分割払い、などなど、複数のローンを同時に利用しながらの生活が当たり前になっています。

記事の後半で説明したように、保証人不要のローンが原因で連帯保証人ありのローンに影響が及び、第三者の生活に影響することもありえるのです。

各ローンの個別の利用条件を把握するのも重要ですが、ローン全体的に考えることも必要といえるでしょう。

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