107
過払い金の返還請求は自分で行うことも可能ですが、実際、法律事務所に相談をして弁護士や司法書士に依頼をするというケースの方が一般的かもしれません。最近は法律事務所のホームページも、申し込みやすく、親しみやすいかんじに作っていたりもしますので、非常に手軽なイメージもあります。また、弁護士を利用するといっても過払い金の返還請求の場合、裁判が泥沼化するようなことも基本的にはないので、あまり弁護士にこだわる必要がないと思われるかもしれません。しかし、悪い弁護士に当たってしまえば、損害を被る可能性もあるので、弁護士選びは注意が必要なのです。

スポンサーリンク

弁護士にとって過払い金とは?

ばず、弁護士と過払い金返還の関連性について説明をします。2006年にそれまで存在したグレーゾーン金利が認められない、金利として支払ってしまったものは返還請求できるということになり、多くの金融業者にとっては経営難になるほどの打撃を受けた大事件でした。法律が変わり、一つの業界がダメージを受けた反面、得をした業界がありました。それが弁護士や司法書士を抱える法律事務所なのです。

過払い金バブル

過払い金は当時「サラ金」と言われていた消費者金融だけではなく、クレジットカードの利用でもありえたことなので、多くの「普通の人」が法的な処置を利用する機会を与えたともいえますし、その数は膨大です。

弁護士事務所としては今までではありえないほどの仕事を受注する結果になりました。これを俗に「過払い金バブル」といいます。また、過払い金返還請求は相手に書面を郵送するだけでほぼ終わってしまうケースもありますし、訴訟になったとしても和解で終わる、もしくは訴訟になったとしても負ける可能性の低いものなので、他の案件に比べれば非常においしい仕事なのです。

しかし、過払い金返還請求の需要自体は2010年前後をピークに下降傾向にあります。最後の返済から10年という時効もあるので、そういつまでもバブルが続くわけではありません。現在は以前に比べて仕事がないという状況なのです。

弁護士による過払い金返還を利用した不正行為

弁護士に任せるということは楽だという反面、依頼者側から見えない部分も多いのです。そういった側面を利用して、不正に利益を得ようとする弁護士もいるのです。

・返還された過払い金の着服
例えば、実際には金融業者は150万円を返還したのに、依頼者に対して100万円しか返還しないなどという事例があります。過払い金はまず、実際いくら過払い金があるのかを弁護士が確認をするということや、その過払い金が満額返還されるとも限らないということ、さらに弁護士に依頼した場合は弁護士が代理人になるので、過払い金は一旦弁護士の口座に入金されるということなど、依頼者が確認できないことが多いので、着服できるチャンスは多いのです。

・勝手に過払い金の請求をする
かなり悪質なことですが、依頼してもいないのに、勝手に個人の過払い金を返還請求して着服するという例もあります。貸金業者などと繋がりがある弁護士が利用者名簿などを入手することでこういったことが可能になるのです。

上記の例のような不正行為も、特にヤミ金と繋がりがあるような悪徳弁護士に限らず行われている可能性も考えられます。それは、過払い金バブルが終息し、弁護士が利益が出にくくなってきたというのも背景にあるでしょう。

弁護士の選び方

もし、すでに利用したことがあるなど、信頼できる弁護士を知らないということであれば、国の機関である法テラスで紹介してもらうのが一番無難で安全かもしれません。あとは、ホームページなどで過払い金返還請求の方法まで詳しく説明していたり、同じ弁護士の不正行為について注意を掲げているということなども信用できる要素になるかもしれません。

弁護士懲戒処分検索

http://shyster.sakura.ne.jp/
また、一つの参考程度にはなりますが、「弁護士懲戒処分検索センター」のホームページで、弁護士の2000年以降の懲戒処分の状況を確認することができます。ホームページ上でも注意点として謳っていますが、懲戒処分が過去にあったからといって不正行為をしている、またはしたことがあるとも限りませんので、あくまで参考程度にとどめてください。

スポンサーリンク