カードローン013

カードローンではよく「金利(実質年率)4.7%~18.0%」といった説明があります。

これを見て「つまり、もし10万円を1年間借りたら、利息は最小で4,700円、高くても18,000円てことだな」と思われるかもしれません。

しかし現実的にそうはなりません。以下で説明しますが、実際の計算はちょっと複雑です。

カードローンでは限度額や利率は審査結果の後に決まりますし、返済額もカードローンごとに異なるので「もし借り入れしたらどのくらいの利息負担になるのか」というのが実際ちょっと分かりづらいのです。

しかし、ある程度は利息の大きさをイメージできないと、申し込むべきかどうかも分からなくなってしまうのではないでしょうか。

スポンサーリンク

カードローンの利息はいくらになるのか

金利は最大金利になる可能性が高い

冒頭で書きました「金利(実質年率)4.7%~18.0%」の部分ですが、金利の小さいほう(4.7%)は、最大の利用限度額(例えば500万円など)に設定される金利で、実際に最初からその金利で利用できる可能性はほぼありません。むしろ最大金利(18.0%)が適用される可能性のほうが高いのです。

新規で契約時の限度額は30万円~50万円程度になる場合が多いので、とりあえず100万円未満と思っていればほぼ間違いありません。

実際、銀行系カードローンでは100万円までは最大金利が適用される場合が多いのです。各銀行系カードローンのホームページには限度額ごとの金利一覧があります。100万円以下の限度額の場合の年利が以下になりますが、最大金利になる可能性が高いということがお分かりいただけると思います。

例)
■三菱東京UFJ銀行バンクイック(最大限度額500万円)
実質年率:4.6%~ 14.6%
(限度額10万円以上100万円以下:12.6%~14.6%)

■みずほ銀行カードローン(最大限度額1,000万円)
実質年率:4.0%~ 14.0%
(限度額10万円以上100万円未満:14.0%)

■三井住友銀行カードローン(最大限度額800万円)
実質年率:4.0%~ 14.5%
(限度額100万円以下12.0%~14.5%)

消費者金融系カードローンは上記のように限度額ごとの金利を設定していませんが、100万円以下の場合最大18.0%で融資できるという貸金業法に基づいて運営していますので、同じく最初は最大金利が適用されると思ってよいでしょう。

例)
■アコム(最大限度額800万円)
実質年率:3.0%~ 18.0%

■プロミス(最大限度額500万円)
実質年率:4.5%~ 17.8%

■アイフル(最大限度額500万円)
実質年率:4.5%~ 18.0%

(参照:本当に低金利?カードローンの金利の見方
(参照:貸金業法ってなに?

利息はどうやって計算するのか

例えばアイフルの場合、実質年率:4.5%~18.0%です。最初の契約時には最大金利(18.0%)が適用される可能性が高いというのは上記で説明しました。

10万円を1年借りた場合の利息は?

では実質年率18.0%。10万円を1年借りた場合の利息を計算してみましょう。

10万円x18%=18,000円・・・と思いがちですが、返済は毎月行いますので、1年単位で計算することはできないのです。

利息の計算方法

・日割計算の場合:借入額x金利÷365x借りた日数=利息
・1ヶ月単位の場合:借入額x金利÷12=利息

上記を踏まえて1年分の利息を計算していきましょう。
①10万円x18%÷12=1,500円が最初に支払う1か月分の利息になります。

仮に1万円を返済した場合、1万円-1,500円=8,500円が元金に充当されます。

つまり、翌月は10万円-8,500円9万1,500円に対して利息が発生します。

②9万1,500円x18%÷12=1,373円が2回目に支払う1か月分の利息になります。

・・・というのを毎月繰り返していきます。

アイフルで10万円を12回(1年)で完済する場合
返済回数 借入れ残高 元金充当分 利息 返済額
100,000
1 91,500 8,500 1,500 10,000
2 82,872 8,628 1,372 10,000
3 74,115 8,757 1,243 10,000
4 66,226 7,889 1,111 9,000
5 58,219 8,007 993 9,000
6 50,092 8,127 873 9,000
7 41,843 8,249 751 9,000
8 33,470 8,373 627 9,000
9 24,972 8,498 502 9,000
10 16,346 8,626 374 9,000
11 7,591 8,755 245 9,000
12 0 7,591 113 7,704
利息合計 9,704

借入れ残高が徐々に減っていくので利息の負担も月ごとに減っていくのがお分かりいただけると思います。

結果的にトータルの利息は9,704円です。18,000円に比べれば約半分といったところです。

返済額はカードローンごとによって異なる

上記では1年で完済するという前提で、毎月1万円~9,000円といった金額を返済していきました。

しかし、カードローンはあらかじめ返済期間をきめて利用するものではありません。決まっているのは毎月の最低返済額です。

例えば上記例のアイフルの場合、10万円以下の貸付けの場合、最低返済額は4,000円となっています。カードローン全体としては平均的な額といえます。

10万円を借りて、アイフルの規定通りの最低返済額(4,000円)を返済していった場合が以下の表になります。

アイフルで10万円を最低返済額(4,000円)で返済した場合
返済回数 借入れ残高 元金充当分 利息 返済額
100,000
1 97,500 2,500 1,500 4,000
2 94,962 2,538 1,462 4,000
3 92,386 2,576 1,424 4,000
4 89,771 2,615 1,385 4,000
5 87,117 2,654 1,346 4,000
6 84,423 2,694 1,306 4,000
7 81,689 2,734 1,266 4,000
8 78,914 2,775 1,225 4,000
9 76,097 2,817 1,183 4,000
10 73,238 2,859 1,141 4,000
11 70,336 2,902 1,098 4,000
12 67,391 2,945 1,055 4,000
13 64,401 2,990 1,010 4,000
14 61,367 3,034 966 4,000
15 58,287 3,080 920 4,000
16 55,161 3,126 874 4,000
17 51,988 3,173 827 4,000
18 48,767 3,221 779 4,000
19 45,498 3,269 731 4,000
20 42,180 3,318 682 4,000
21 38,812 3,368 632 4,000
22 35,394 3,418 582 4,000
23 31,924 3,470 530 4,000
24 28,402 3,522 478 4,000
25 24,828 3,574 426 4,000
26 21,200 3,628 372 4,000
27 17,518 3,682 318 4,000
28 13,780 3,738 262 4,000
29 9,986 3,794 206 4,000
30 6,135 3,851 149 4,000
31 2,227 3,908 92 4,000
32 0 2,227 33 2,260
利息合計 26,260

返済回数は32回(2年8ヶ月)で、利息の合計は26,260円になります。毎月の返済額が小さければ利用残高が減りにくいので、貸付期間が長期になり、結果的な利息の総額も大きくなるというのがお分かりいただけると思います。

アイフルの場合は4,000円が最低返済額ですが、三菱東京UFJ銀行バンクイックの場合、10万円以下の利用の場合、最低返済額は2,000円です。バンクイックの返済例を見てみましょう。

バンクイックで10万円を最低返済額(2,000円)で返済した場合
返済回数 借入れ残高 元金充当分 利息 返済額
100,000
1 99,216 784 1,216 2,000
2 98,423 793 1,207 2,000
3 97,620 803 1,197 2,000
4 96,807 813 1,187 2,000
5 95,984 823 1,177 2,000
6 95,151 833 1,167 2,000
7 94,308 843 1,157 2,000
8 93,455 853 1,147 2,000
9 92,592 863 1,137 2,000
10 91,718 874 1,126 2,000
11 90,833 885 1,115 2,000
12 89,938 895 1,105 2,000
13 89,032 906 1,094 2,000
14 88,115 917 1,083 2,000
~途中省略~
68 17,810 1,762 238 2,000
69 16,026 1,784 216 2,000
70 14,220 1,806 194 2,000
71 12,393 1,827 173 2,000
72 10,543 1,850 150 2,000
73 8,671 1,872 128 2,000
74 6,776 1,895 105 2,000
75 4,858 1,918 82 2,000
76 2,917 1,941 59 2,000
77 952 1,965 35 2,000
78 0 952 11 963
利息合計 54,963

あまりに長くってしまったので途中省略しましたが、結果的に返済回数は78回(6年6ヶ月)、利息の合計は54,963円になります。

アイフルの金利(18.0%)よりも低金利なバンクイック(14.6%)ですが、2,000円というあまりにも小額な返済額だと、始めのころは元金返済が800円程度しかされておらず、半分以上は利息に充当されるような状況になります。

低金利の銀行系カードローンを選んだとしても、毎月の返済額が少なければ、金利の高い消費者金融系カードローンよりもむしろ利息の負担が大きくなることがお分かりいただけたと思います。

(参照:支払い利息や返済額を少しでも減らしたい
(参照:総合評価で選ぶなら三菱東京UFJ銀行「バンクイック」

利息を減らすために注意したいこと

追加で借入れすればさらに計算は複雑になる

返済総額がいくらになるのかというのは実際ちょっと計算が難しいので、なかなかイメージしにくいものです。

また、カードローンは返済しながら追加で借り入れるのが簡単なので、借入れ残高は増えたり減ったりを繰り返すような状況になります。そうなればカードローン会社のホームページにある「返済シミュレーション」のサービスもほとんど役に立ちません。

しかし、現時点の借入れ額が分かれば、利息と返済すべき金額がだいたいイメージできます。

バンクイックで10万円借りている場合の1ヶ月の利息

10万円x14.6%÷12=1,216円
利息が1,216円の場合で、返済額が2,000円なら残高があまり減らない(784円しか減らない)というところまで分かればかなり違うのではないでしょうか。

そういった場合、「ちょっと上乗せして5,000円や1万円を返済しないと完済が難しい」ということです。

(参照:繰り上げ返済のメリット

返済額は自動的に減っていく

ほとんどのカードローンの返済方式は残金スライド元利定額リボルビング方式で、毎月の返済額が固定されているわけではありません。

以下はバンクイックの最低返済額になりますが、借入れ残高が減っていくに従い、最低返済額も減っていくような状態になります。逆に借入れ残高が増えれば、最低返済額も増えます。

特に返済方法を口座振替で自動的にしている方は、常に最低返済額で返済しがちになり、なかなか返済が終わらないような状況になるので注意が必要です。

kariirezandaka

(引用サイト:http://www.bk.mufg.jp/

(参照:リボルビング払いとは

まとめ

「お得なカードローンを選ぶ」ということになると、金利の低さを基準にして比較をするでしょう。しかし、どんなに超低金利のカードローン商品を利用したとしても月ごとの返済額を自分で管理しなければ、「お得」とは言えなくなるということです。

今回は利息の計算方法など説明しましたが、自分で計算しなくても利用明細で返済額と利息を確認するだけでも状況をつかむことができますので、利用開始後には注意してみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク